生暖かく見守る

ネットで、てか特にあの巨大掲示板において、「生暖かく見守る」という言葉がたまに使われるが、意味は、「ニヤニヤしつつ、ちょっと『コイツイタイな』とか思いながら、決して近づくことなく観察する」というようなところであり、決してよい意味ではない。
 
が、先日、この「生暖かく見守る」を、正しい日本語でありよい意味をもつ「暖かく見守る」を使うべき場で使っていた人がおり、どきどきした。
 
↑の意味で判るように、基本的に、「生暖かく見守る」は、見守る対象そのものに面と向っては言わない。失礼にあたるからだ。
が、誤使用をしていた人は、見守る対象に向って、
「これからも生暖かく見守らせてもらいます」
と書いていた。
指摘しようと思ったが、その勇気がなかったので、ただどきどきしてやり過ごした。
 
ところで、会社でひとり、ある出来事ののちに、感謝の気持ちも込め、暖かい目で見守っている人がいるのだが、それが最近「私のしているのは生暖かい観察では」と思うようになってきた。
全然そういうつもりではなかったのだが、生態が不明な人なので、だんだん「なにその謎の言動w」などと思いつつの観察になってしまった。
 
「暖かい」と「生暖かい」の境界は、案外あいまいなのである。