CARCASSについてうだうだ

普段書き方が不親切なので今日はちょっと親切に書こう。
 

イギリスのゴアグラインド/デスメタルバンド、CARCASSのオリジナルメンバー
ケン・オーウェン:ドラム
ビル・スティア:ギター+ボーカル
ジェフ・ウォーカー:ボーカル+ベース
 
一時期いたメンバーのひとり
マイケル・アモット:ギター
 
1995年に解散したが上記4人で今年再結成

 

比較的真面目な話。
ベジタリアンで、肉食をディスるお! というコンセプトのバンドだ、とか聞いていたけど、別にそんな主義主張どーのってのはないってのが実情らすい。
むしろ、「発禁になるアルバムを作りたかった」という感じらすいwww
 
ケンとビルは5歳から友達らすい。
ケンが、「15歳くらいのとき、ビルがジェフを紹介してくれた」と言っていたからビルとジェフのつながりもそれより前かな?
だからほんと仲良しなんだよね。
DVDのインタビューとか観ててもジェフとビルはケンに対する愛情で満ちている、という感じ。
「Swansong」のDVDで、長椅子にビルとケンが隣りあってかけていて、最初ビルは背もたれにもたれてダレてたんだけど、ケンが、病気(脳内出血)とその後に関して、ものすごく周囲に感謝している、というようなことを話し始めたら、ビルが体起して、微笑みながらケンの横顔を見守る、みたいな図もあり、感動した。
ジェフはストレートにそういうのは出さない感じだけど、彼に関しても好きな場面がある。
ジェフとケンがインタビューを受けているんだけど、答えのほとんどはジェフが返していた。で、あるとき、ジェフがしゃべりたおしたあと、ふと横を見て「www」と笑って、ケンがやってたこと(ひざをかったるそうにたたく)を真似して、「めちゃ退屈そうやしw」とかゆうていた。何か家族みたいだ。
 
そこに入ったマイケルはやっぱりちょっと大変だったかも?
ネットで拾ったインタとかとも合わせても、ジェフはマイケルを大好き、というわけではない感じがする。
んでも再結成してるから、「別に」って感じなのかも知れない。
 
それにしてもDVDはジェフがなまりのせいで何言ってるかあまり判らない。
何とか日本盤で再発を揃えよう、、、ファーストとセカンドはいつ出るんだろか。
 
あと、まじに"Exhume to Consume"は素晴らしい。
私のなかでの新しいスタンダードだ。
これをカッコイイと思えた自分を誇る、という感じ。
会社なんかで、周囲の人に、「ま、おたくらにはあの曲のよさは判らんよね、かわいそうに」と腹のなかで思っているんだが、まあ別にまともな一般の方々はあれを聴いても「こんなもののよさは判らなくてけっこう」と思うだろうからんものすごく不毛な誇りなんだがw、でも今私にとってあの曲は新しい地平なのだ!
 
 
くだらない話。
「Wake Up and Smell the Carcass」というDVDに、1991年くらいの、アモットつきライヴ映像が入ってるんだけど、これのジェフが「なぜこのときだけwww」ってくらいきれいなんだよな。
特に、"Exhume to Consume"のときに、後半、歌い(がなり)ながらにやにやしたり、舌を出してフザケたりするところがたまらん。最近この場面を1日に1回は見ないと満足できないw
 
 
情けない話。
私が自分のなかで一番情けないと思うのが、美形信仰が強いことw
世間には「サユリスト」という、吉永さゆりはトイレ行かないお! と信仰してる人たちがいるらすいが、私はそれよりひどいですよ、一度「美形」カテゴリに入れられると、その人らすべてトイレ行かないお! となる。特にうんこが辛い。
だから美形がものを食べるところを見るのにこだわる。「食べてる……」とショックを受ける。「食べる→うんこする」という図式があるので。
そこでビル・スティアなんだが。(あ、ジェフはたまにきれいだけど何とも思わない。盛大にうんこしてそう。)
まああの下水道声もショックだけど、彼がメインでボーカルをとる"Exhume to Consume"の歌詞を読んでみたら、「wwwww」と脱力した。
こんなこと歌ってるんかい!
いやまあこの曲だけじゃないな、ファーストとセカンドはすべての歌詞が「……」だからな。
当時の作詞のメインはケンのようだけど、しかし口に出して歌う(下水道声を出す)ひとりはビルだからな、、、
 
あ、ところで、こないだ"Impropagation(屍体に花を咲かせましょう)"のギターソロのタイトルをみてて、"W.G.Steer's humanure"とかいうのがあったんだけど、ああ、秋山幸子さま(本気でリスペクトしてますよ)の対訳にけちはつけたくないのだが、これは"human"と"manure(肥料)"を合わせた造語で、人間の排泄物でできた肥料、あるいは、あるいはそのまま人間肥料(しかしこれってどういうものなのか)という意味なんでござる。
って何でこんな話をしてるかと言うと、私が初めて仕事で対訳をやったのがCATTLE DECAPITATIONというバンドの「Humanure」というアルバムだったので、感慨深いんですよ、何か。
"humanure"という単語との再会。(美しくない再会だけど。)
おお、何かきっと私はCARCASSに縁があったのだろうな。(嬉しくないけど。)
 
そんなわけで、このバンドの探求は、美形信仰を打破するうえで、よい荒療治となっています。
CARCASSさん、ありがとう。