歌とありえないコード進行とガニマタ

友人、石塚(仮名)と会うときくらいしかBUCK-TICKについて語れないので、たまには脈絡もなくここでB-Tについて垂れ流すかな〜。
 

この人の歌をうまいと思ったことはなく、むしろ初期はひどいと思うが、最近は「うまい」と言われることもあって驚いている。
とは言っても、「へたじゃん!」という反論を持つ、ということでなく、「うまいへたは重要ではない」という意味の驚きね。そりゃ「うまい」と言われているのを見ればバンドのファンとしても何か嬉しい。
表現力が格段に増したのは「狂った太陽」から。それまでは自分でも言ってたけど「体に力はいってなかった」歌い方。
「S/N」でやぶれかぶれなのかわざとなのか判らない投げやりな、しかし圧倒的に個性的な歌唱に発展したと思う。
その後はずっと安定している。
カラオケや家でB-Tを口ずさむときは思い切りこの人の歌い方に似せるんだけどw、真似てみると、ずいぶん工夫して歌っているのだな〜と気づく。
だから「表現力がある」と言われるに至ったのだろう。
"Romance"の「あ〜(こんなに麗しい)」ってところの「あ〜」ひとつとっても、色んな解釈が浮かぶ。
 

  • 「ありえないコード進行」について

「狂った太陽」のころか「殺シノ調ベ」のころか、今井くんがインタで、「初期はありえないコード進行とかあったから」とか言っていた。
「殺シノ調ベ」で"In Heaven"の、そしてこないだ出た「Rendezvous」でカップリング曲"My Eyes & Your Eyes"のコード進行が変わっていたけど、「ありえない」ほうで耳が慣れてしまった者にとっては、「なんで変えるんだよ〜」と不満だw
技術的な面で成長すると、「ありえない」ことをしていた過去は確かにほんとに恥ずかしいだろうなあ。
でも聴いて心が動くかどうかなんてのは、ほんと理論関係ないんだよ、ということを実感した。
つーか今井くんは常に「ありえない」人なんだが、いちおう理論とか判っててそれなりに気にして忠実にしているところがワロス。って笑っちゃいけねえのかなw
 

  • 「真ん中の人」

むかしっから友人の石塚はあっちゃんのことを「真ん中の人」と呼ぶんだが、こないだ(7/1)も、やっぱりライヴが終ってから「真ん中の人ってさあ」と話を始めたw
ちなみに私はユータファン、彼女はヒデファンと、王道を外れているし、王道を外すのは我々の性質のひとつでもあるので、15年ほど前は、B-T内ではメジャー扱いであるあっちゃんに半分本気で反感を持っていたことがあったw
腕が太いとか足が短いとかガニマタとか服のセンスが悪いとか顔が怖いとかライヴにおいてやる気がないとかいうのが、我々の桜井氏評であった。
が、ネット時代になってみたら、他の人たちも同じことを言っているのが判って、15年ほど前の、あの我々の反感も、結局は好きゆえの茶化しに過ぎなかったと判明したわけだがw
……いや、「好きゆえ」なんかなあ、ほんと本気で「なんでライヴでやる気なさげなのかね?」と怒っていた気がする、仙台とかでw