B-T櫻井敦司氏が結婚されたそうで

100%確かじゃねえが、色んな状況証拠から、そうらしい。
2ちゃんあたりで大騒ぎだったらしく、当然「もうファンやめます」的な人も出てきたが、同じタイミングでソロの作品が出、「これ聴いて、やっぱりファンを続けようと思った」という人も続出、そう言わせるだけの作品を出せた櫻井さん本人、ビクターの担当氏、彼らの実力と尽力に拍手を送りたい。
そして、昨日友人の車で聴いたとき、
「この空は広すぎる/独りきりじゃ広すぎる/独りきりじゃ青すぎる」
という歌詞が耳をひいたある曲、友人いわく、「お母さんと訣別する歌らしい」曲は、彼の結婚を裏づけるものだと思う。
櫻井さんは24のときの母親を亡くしている。バンドをやることに大反対だった父親が櫻井氏19のときに亡くなり、「もうあんた好きなことやりな」と東京に出してくれた母だけに、これまでかなり母親に関する曲を書いてる。のに、ここにきて「訣別」とは、それがどんな意味にせよ、結婚したことを裏づけるもののひとつとわしは捉えている。
わしが櫻井さんを作詞家として高く評価してる理由に、両親を早く亡くしており、それにまつわる詩をたくさん残してくれてる、というのがある。大事な人が亡くなるという体験とそれに続く自分の心のあらゆる動きと対峙し続け、それを言葉にし続けてくれたというところで、ある意味感謝さえしていて。「蓮華の花びら/君が咲いた彼岸」なんて、フツー書けないッスよ。
ま、実はずっと前に一度結婚してる櫻井さんですが、母親が亡くなって14年、「あっちゃんのお母さん」という、ファンの間ではある意味マジックワードであった存在の意味を変える方向へ導いた人と結ばれたということで、めでたい。今後も、一区切りつけた人にしか持てない視点で、人の死についても書いてってほしいものである。ある意味、わしにとって人生の先輩なんだな、櫻井さんは。