★10周年記念★House of Noise+BOLD FAT MISSILE

ガーリックボーイズもJURASSIC JADEもSURVIVEもTERROR SQUADも、『House of Noise』がなかったらわしは出会っていただろうか?
 
 
これは実質BOLD FAT MISSILEのKumaちゃんへのラブレターみたいなもんである。
 
 
ほんとは、先月頭にふと、BOLD FAT MISSILEと、同バンド主催イベント『House of Noise』の10周年に際して、BOLD FAT MISSILEとKumaちゃんのインタビューをしてみたいと思った、ってのが、これを書いている発端なのだが。
で、近しい人にこっそり相談してたけど、自分の生活上時間が取れないというのもあり、相談してた人から、
「インタもいいが、『House of Noise』について文章書いてみたら?」
と言われ、お、それがあったな、と。
 
長さとか、気にしないで書く。
 
わしは2000年終りくらいにやっと日本のこのシーンに開眼した者である。
それまでこっち系だとOUTRAGEは好きだったけど。
それもあくまでメジャー枠であって。
 
OUTRAGEと言えば、今年初めのドキュメンタリー映画『Shine On』を観たとき、わしのこの10年というのはKumaちゃんからの影響とともにあったのだなあと思っていた。
トリオのOUTRAGEを初めて観たのも2001年末の『House of Noise』だった。
 
あるいは、SURVIVE、ガーリックボーイズ、JURASSIC JADE、TERROR SQUAD、これらはみんな『House of Noise』で観てその後追うようになったバンドたちで、そうさ、そんだけわしの音楽人生において重要なイベントなんだよね。
 
 
『House of Noise』(以下『HoN』)は一度東京でも開催されているが、基本的に名古屋でのイベントである。
エンターテインメント、ってえと何でもかんでも首都圏、ってまあ、しょうがないのか、しょうがなくないのか知らんが、そういう風潮のなかで、あくまでも名古屋である、ってのが重要である。
わしなんかは地元なのに名古屋では音楽仲間があまりいなかったので、『HoN』があると、関東から友達がいっぱい来て、それもまたこのイベントの楽しみのひとつであったな。
 
そう、関東から、あるいは知り合いの知り合いも含めれば、東北から、北陸から、関西から、わざわざ人が来る、ってのは、『HoN』がそういうイベントだからである。
このイベントで集まるメンツってのは、そのくらい豪華なのね。
今回、きたる『HoN Vol.16』、7/10のメンツも、見たまへ、
 

BOLD FAT MISSILE
OUTRAGE
UNITED
GARLIC BOYS
JURASSIC JADE
HEADPHONES PRESIDENT
YOUTHQUAKE
SICKHEAD

 
で、このイベントを、(ほとんど)ひとりで企画してきたのがBOLD FAT MISSILEのベースボーカル、くまざわしげのりさんです。
わしはKumaちゃんと呼んでおる。
ってみんなそうだがw
 
 
冒頭で書いたように、わしがこの音楽シーンの住人(と言うのか)になったのは、2000年終りであった。
Kumaちゃんの存在を知ったのは、PULLING TEETHの掲示板ね。
2001年初夏だったか?
んで、『HoN』の、ここ重要ですよ、第1回目のですね、告知をしてたんだよ、この掲示板で。Kumaちゃんが。
 
『HoN』の、第1回目って、知ってますか?
いやまあきたる7/10のは16回目なので1回目はあるに決っているのだが、観た人いますか? って話ですよ。
 
これを観ておるという貴重な体験をしているので、わしはこのような文章を、書かないではいられないと思うんだよね。
とか言って、第1回のときの話は後半に持っていくw
 
つか、とりあえずわしが行ってチケットがとってあるぶんの『HoN』歴代出演バンドを並べようかの。
(さかのぼって書こうか。)
 

■Vol.15
2008/12/28@名古屋ダイヤモンドホール
BOLD FAT MISSILE
SURVIVE
SUNS OWL
KING'S-EVIL
NO MORE PAIN
ROSE ROSE
METAL SAFARI
BASSAIUM
OUTBURST
 
■Vol.14
2007/12/30@名古屋ダイヤモンドホール
BOLD FAT MISSILE
ARGUMENT SOUL
CERBERUS
DEAD CLAW
DIRTY THIRTY
ETERNAL ELYSIUM
JUNKY WALTZ
RIGHTBRAIN
SONIG AGITATION
VIGILANTE
VOIDD
ゲスト:OUTRAGE
 
■Vol.12
2006/12/30@名古屋ダイヤモンドホール
BOLD FAT MISSILE
GARLIC BOYS
OUTRAGE
JURASSIC JADE
CLOUD NINE
MANIPULATED SLAVES
ABNORMAL VOLTAGE
SONIG AGITATION
EDGE OF SPIRIT
 
■5th Anniversary Special
2005/12/25@名古屋ダイヤモンドホール
BOLD FAT MISSILE
OUTRAGE
UNITED
SURVIVE
SOLITUDE
JURASSIC JADE
VIO SYSTEM DIVIDE
ARGUMENT SOUL
LIBERATED STAIN
TERROR SQUAD
 
■Vol.7
2004/7/18@名古屋アポロシアター
BOLD FAT MISSILE
GARLIC BOYS
CLOUD NINE
SURVIVE
2SIDE 1BRAIN
BASSAIUM
VIO SYSTEM DIVIDE
SIT UP LATE
 
■Vol.3
2002/7/27@名古屋ハートランドスタジオ
BOLD FAT MISSILE
SUNS OWL
TERROR SQUAD
SHELLSHOCK
EDGE OF SPIRIT
THE POWER NUDE
FULLTRAP
 
■Vol.2
2001/12/30@名古屋アポロシアター
BOLD FAT MISSILE
UNITED
OUTRAGE
SOLITUDE
GRIM FORCE
SONIC AGITATION
SURVIVE
 
■Vol.1
2001/8/7@名古屋異人館倶楽部
BOLD FAT MISSILE
SUNS OWL
SURVIVE
NINE CURVE

 
 
全部について書いてるとえらいことになるので、バンドをいくつか拾う。
 
■BOLD FAT MISSILE(以下BFM)
とーぜんのことながら、このバンドがなければこのイベントは存在しなかった。
初めて観たのはこのイベントの第1回め、確か最初から上半身裸で出てきたギターの神前さんが強烈すぎて、てか神前さんてステージでは基本的に常に真顔なのに、狂ってることが判るってのがすごいよね。
つか、まじわし10年間BFM観てんだなあ。
いろいろあったよね、定番曲"Chaos in Wonderland"を初めて演奏したときとか、アポロシアターでKumaちゃんに「あの曲いいね!」と言って「いいでしょ!」とか会話したのをよく覚えている。
個人的には、『HoN』と関係なくて申し訳ないのだが、2005年、6年あたりの、ライヴのたびに違うドラマーがサポートしてくれていた、という時期が印象に残っている。
そんな時期、神戸にも観に行ったな。
あのときは共演のかたがたの演奏にわし何と言いますかちょっと書きにくいことを感じていたため、BFMが演奏始めたとき、「さっきまでとのこの違いwwwwwwww」とオモタものである。
わし、このシーンにいるうちに、知らんうちにKumaちゃんたちプロの演奏にまったく耳が慣れたんやな、と。
あと、四日市で、なぜかKumaちゃんと神前さんと朝まで一緒にいたわし、とかw
あのときはひとり始発で帰ってサーセンwww
――10周年、おめでとう。
 
■ガーリックボーイズ
最初に『HoN』においてガーリックボーイズがトリをつとめたライヴには、わし行ってないんだよ。
音は聞いたことなくて、で、イメージで勝手に、好きになることないバンドだろう、と決めつけていて。
ま、ほんとに決めつけはいけないよね。
と2004年夏の『HoN Vol.7』、彼らを初めて観て実感しまくったので、以来、どんなバンドも、最初から観ない、ということはしないようにしている。
ま、ガーリックボーイズのライヴを観て、ラリーさんの術中にはまらん人はこの世のどこにも存在しないとは思うけどもw
 
■OUTRAGE
これも冒頭に書いたけど、わしがトリオのOUTRAGEを初めて観たのは2001年末の『HoN Vol.2』であった。
その後、『HoN』ばかりでなく、わしが行った数々のライヴのうち、Kumaちゃん絡み、ってのは数多くあって、そのなかに、トリオのOUTRAGEが出ている、ということもけっこうあった。
わしは、このバンドの映画『Shine On』を観たとき、そのことを思い出していたのです。
わしは、まあわしの音楽仲間誰もが知っていることだが、2007年春までいなかったボーカルの橋本直樹世界一宣言をしてた人のひとりであって、トリオのOUTRAGEを受け入れるのにずいぶん時間がかかりました。
で、受け入れる過程で、そこにはいつもKumaちゃんがおった。
阿部さんや安井さんの面白い話をいっぱいしてくれて、丹下さんの人間くささについて語ってくれて、それは、トリオのOUTRAGEを観るとき、3人に親近感を感じる、という、わしにとってはバンドを好きになる際とても大切なところを、大きく補ってくれた。
わしが、トリオ時代のOUTRAGEから離れないでいられたのは、Kumaちゃんのおかげです。
 
■SUNS OWL
センチメンタリズム、と笑うなら笑っておくれ、今回の10周年記念の『HoN』において、このバンドが出ないのは、わしとしてはしんみりしてしまうところもある。
それは次に書くSURVIVEも同じなのだけど。
なぜこの2バンドについてセンチメンタリズムなのかと言えば、この2バンドは、そう、『HoN Vol.1』に出てたんだよ。
で……SUNS OWL自体については今回は語らないでおこう、SURVIVEに移る。
 
■SURVIVE
衝撃、ちゅうのはああいうことを言うんだよね、といまだに思うような体験であった。
『HoN Vol.1』というのは、異人館倶楽部という、キャパ数十くらいの、小型のハコでの開催だったんだよ。
そういう場所で、間近で観たSURVIVEは、ちょうビビったww
当時のNemoさん(ギターボーカル)は昨今みたいにピースな感じではなかった、というのもあるけれども、客を攻撃的に煽る、という手法において、うむ、確かにそうだよな、この迫力の演奏を観ておとなしい客、ちゅうのは、へんな話だわな、名古屋だからって許されることやない、と納得したものである。
もちろんライヴ後すぐさま物販にCDを買いに行った。
このとき買ったSURVIVEのファースト「Against Next」は、今でもとても好きなアルバムです。
 
 
という感じの、『HoN Vol.1』において。
それまでメールのやりとりだけだったが、初めて実際にKumaちゃんに会ったのもこのときであった。
この日は挨拶だけして帰ったが、その後のつながりは、何だか不思議なものでさえあったと思う。
まずはやっぱ誕生日だろうw
ちょうど1年と1日違いなんだよねw
 
で、わしは、今回の文章で、どうしても書いておきたいことがあって、ま、んなこと個人的にやりとりせいやw ってことかも知れないが、公開の場で書くw
 
わしとKumaちゃんの10年にわたる間柄のなかで、Kumaちゃんはわしにとても重要なことを言い続けてくれた。
わしが頭がおかしい、ということですwwwwwww
 
いや、草生やしてるけども、これはわしにとっては重要なポイントなんだよね。
それに、頭おかしい、って、わしにとっては最大のほめ言葉のひとつだぜ。
 
わしは、まあ、ずっといわゆるカタギの世界で生きてきているので、いつも、自分は頭おかしいはずなのに、でも普通の世界でやってこれている、というのが、世間的にはめでたいことでしょうよ、でも、わしの本質、というとこからすると、いつも、
「だからわしはほんとは頭おかしくなんかなくて、つまらん人間なのである」
という、しょんぼり要素だったんだよね。
 
でも、Kumaちゃんからすると、わしは明らかに彼自身と同類の人間であって、そしてそう言い続けてくれたことは、わしを励まし続けてくれた。
(つか頭おかしいほうがよい、という価値観を持っていること自体がわしがアレ系な人間である確固たる証拠であるがw)
 
誰しも、生きるのは大変でしょう、でも、まあこれを読んでいる人には、こういうタイプは多いかも知れない、自分のなかの、よく判らんものが、いつも自分を支配していて、この、人間でしかないちっぽけな自分は、いつもそれに脅かされていて、という、そういう生きにくさ、は、感じる人と感じない人、はっきり分れると、ま、普通になったことないから判らんけど、思う。
あるいは、そういうことを自覚できるとか自覚しちゃったとか、ま、そういう違いなのかも知れん。
 
そういうものを持つ者同士、というのが、わしとKumaちゃんのつながりの、ほんとのところだったと思うし、その意味で、わしにとってはKumaちゃんは得がたい同士のひとりである。
 
まあわしほんとに普段こういうこと言わないのでびっくりするかも知れんが、何年か前、私自身が歩いていくのがしんどかったとき、わしが勝手ながら心のなかでいつも手を結んでおると考えている友人たちを毎日思い浮べ、彼らも今日という日をがんばっている、と思って支えにしていた、そのなかにいつも、Kumaちゃんの存在があった。
こんなこと、照れるので一回しか言いませんwww
 
 
と、この10年、というのを、『House of Noise』、BOLD FAT MSSILE、くまざわしげのりさん、という3つの軸で、総括してみた。
 
Kumaちゃん、わしの音楽人生においてのみならず、人生そのものの面でも、この10年ほんとにほんとにありがとう。
これからも、剛田武的なところで、どうかひとつwwwww
See you on this Sunday!