BUCK-TICK Fest@横浜みなとみらい

以下長文。
 
考えてみると珍しげなバンドだよね。
まずバンドがフェスを主催するってのもあんまりないけど、主催しといてトリっていう(笑)。
で、しかも、私はもちろん20周年であることは知りながら、基本的には、今回のフェスは特に強烈な趣旨もない、ひとつのイベントなのだろうととらえてたんだけど、事前にはっきりと出演バンドたちに
「我々20周年への祝辞を述べること」
というお達しでもあったのかと思えるほど、出演バンドたちが
「20周年おめでとう」
とくり返していたw
 
タイムテーブル、清春がトップだったのは痛かったな。
台風のせいで日陰用のテントがなくなったため、暑さに弱い私と友人は「これ逃したら絶対観られない」と思われるバンドから観ることにしたので、清春は、とても観たかったが、断念。
(トップだったのはたぶん客入れのためであろう。)
 
そんなわけで、我々が会場に行ったのは、遠藤ミチロウ(MJQ)から。
会場は、1万は入らないな……7千くらいかな、体感的には、それくらいのキャパのところでしたが、8割がた埋まっていて、何だ、チケット売れてんじゃん、と思った。
で、そう思う中流れていたのはTHE STALINの"虫"。
なんだけど、穏やかで爽やかな空気漂うアレンジ、ってか歌詞が一緒なだけで曲は全く違うものになっていたw
でも「虫になったらよろしく」なんだよねw
私が判った曲はこれだけで、あとは全国のプロレタリアートは団結せよ、とかいう歌とか、ってか、各出演者の持ち時間が少ねえ少ねえ、20〜25分くらい??
なんで、「遠藤さん声変んねえなあ」なんて思っていたらバンドメンバーの紹介になり、「スペシャルゲスト」として今井寿さんが登場w
B-Tんときと全然違って何かにやにやしてやがる今井くん、やっぱ嬉しいんだろうなあ、遠藤さんの隣で弾けるのがなあ。
って「弾ける」なんて言っても、彼のことだから、ギターでノイズ載せてるだけだったがw
 
次はTHEATRE BROOK
2年前の櫻井敦司ソロでのコラボレーションもあって、おなじみなバンドではあるが、個人的にはあまり得意ではない。
ずっとセッションやってて、vo+gの佐藤タイジ氏が、
「みんな、大丈夫。僕らが演ってることが全然判んなくても、大丈夫。こんなに空が青いんだからさ!」
とか言い出し、櫻井敦司ソロに提供した"胎児"という曲の歌詞にちなんだMCを展開w
(「この空は青すぎる」とか「この空は広すぎる」とか「愛してる」とかw)
で、そうそう、会場がね、埠頭で、ほんとすぐ横が海だったんですよ、で、埠頭に客船が横づけされてて、それが関係者控室扱いになってたんだけど、船だから、中が丸見え。
で、タイジさんが"胎児"の歌詞をまじえたフザケたMCをしていると、客がにわかに船に注目する、手を振る、私は気づかなかったけど、櫻井さんがみんなに見えるところに出てきて笑ってたらしい。
まあそんなわけで、持ち時間全部をセッションで終らせたTHATRE BROOK
 
次は土屋昌巳
彼もセッションめいたことを延々と。
5分ほど不覚にも寝てしまったため、一部記憶がないw
MCでも面白いこと言ってたんだが、忘れちゃったよ、でもいいキャラなのねこの人、と思った覚えがw
最後はギター弾き語りで歌って終了。
貴重な体験ですた。
 
ここで、何だか人がどんどん前へつめかけ始めた。背後で「西川さん見る機会なんてないから」とか言っている。
TM REVOLUTIONの人?? と思っていたら、次に出てきたABINGDON BOYS SCHOOLは、確かにTMの西川氏が歌っていたw
最初は、B-Tトリビュートアルバムで演った"ドレス"。
アルバム聴いてるとき、「この人うまいけど激しくビジュアル系歌い方だな〜」と思っていただけだったが、彼だったのか、納得。
で、それまで体力のない私は座っていたんだが、このあとのオリジナル曲がなかなか威勢がよくて、立ち上がってみた。
LOST PROPHETSにかなり似ていた印象。
でもしかし、ドラムがすごい。大変シャープ。Wikiによると、THE ALFEEの専属ドラマーらしい。まじに素晴らしいドラミングですた。
このへんから空も暮れてきて、照明が映え、さらにいい空気になってきたと思う。
しかも、西川氏のMCがワロスで、より盛り上がる。
「僕のB-Tへの思いを語ると、7時間くらいかかりますから、今日はやめときます」
とか、
「僕が上京して最初のバンドが、B-Tと同じ事務所だったんです、それで彼らに出会ったわけですけど、って大体ここまでで4時間半くらい、で、僕の、未来についてのビジョンについて、これらを語るのが3時間半くらい」
って合計したら8時間やろw
 
というわけで、外気の温度が下がるにつれ、会場の空気はあったまってきた。
係員が、「今後さらに混雑が予想されますので前につめてください」とアナウンスしてる。
この流れでいくともっと大物?? という中で、私の頭にはGLAYがよぎる。
トリビュートアルバムに、GLAYの……voとbの人かな?? が参加してるから、それかな、と思ってたら、やはり。
GLAYの曲はやらず、英詞の歌を。一曲はKINKSの"You Really Got Me"だけど、あとは判らんかった。あとB-Tの"悪の華"をやった。
GLAYを観ることなど一生なかろうから、まあ貴重な体験だった。 
 
で、ですよ。
次がJであることからすると、私はやっぱりここで清春に出てほしかったんだよね〜。B-Tがビジュアル系だとは思っていないが、こういう流れでかためるのであれば、やっぱ清さんここだろう、と。
 
それはともかく、とっくに空は暗くなってる、大変よい感じの時間である。
7時になってJが出てきたが、ギターのひとりはもちろんDOOMの藤田さんだ! もうひとりのギターは誰なのかなあ、ちらっとモヒカンで、真っ青なレスポールがとっても映えていましたよ。
Jは、この年末にLUNA SEAに戻っていくだろうとは思えないほどの爽やか好青年な雰囲気であった。
曲は私には大変判りやすく、特に最後にやった曲は、何とかセトリを入手して曲名を確認し、音源がほしいのう。と思うほどよい曲ですた。
途中、B-Tの"Iconoclasm"をやったけど、今井くんパートを担当していた藤田さんに、「すみません、そんなの弾かせてほんとすみません」と心のなか謝っていた私w
 
で、次にMCUってヒップホップ畑の方、続いてKEN ISHII、で、そのままB-Tに入った。
KEN ISHIIのあとに卓をさげる時間でもあるのかと思ったら、ISHIIさんはステージに残って、そのままB-T登場、"Baby, I Want You"って、サンプリングの入った曲から始まった。
この、KEN ISHIIからすぐにメインに流れた流れは、とってもよかった、メンバーが順に出てくるのをエキサイトして見守った、だが、最後に歌い手の人がへんなスカーフを頭に巻いて出てきた時点で、エキサイト度が30%ほど萎えた。
あの人の衣装はどうにかならないのでしょうか?
まあそれはともかく、1曲目の途中でISHIIさんは退場、その後、最近の曲でかためたB-Tのステージ。
また「……またそれやるの?」とか思いながら、まあ基本的には楽しく見守りますた。
つーか最初、ヒデが出てきたとき、ヒデ、嬉しそうに笑ったんだよね、ステージで笑ったの見たことなかったから、めちゃめちゃ驚いたw
関係者用客船は、けっこうな人数がデッキに並んでB-Tを観てる。のりのりで踊ってる人も。また、「あつしー!」とか野太い声で叫ぶ人もw
 
アンコールは"スピート"、で最後が"Jupiter"。
正直「またその流れか」なんだが、今回の"Jupiter"は不覚にも感動をw
曲が終ると、PA後方で花火が上がった、私は「わ〜ここまでやるなんてB-Tってけっこうすごいバンドなのかも〜」と思った、私の近くにいた兄ちゃんは、「金あるなー!」と叫んだ。
 
まあともかく思ってたより全然大盛況、びっくりしたイベントですた。