橋本直樹が舞い戻った日

今日がまさに。
 
丹下さんの日記はいつも思わせぶりだ。
昨日づけのも、橋本さんについて書いているとしか思えなかったが、まさか、翌日にこれが用意されていたとは。
 
今日はOUTRAGE、名古屋でライヴの予定だったが、最近私は翌日が仕事だとライヴに行かなくなっている。(時間の都合。)
なので、夜は家にいたのだけれども、九時ごろ、関東のOUTRAGE友人からメール。
今日橋本さんが出るんじゃないか? と。
会場にいる友人に電話するも、どうも違うらしいとの返事。
 
違ってもいいからとりあえず出かけようかどうしようかと思っていたら、会場の友人から折り返しの電話。
「速攻来るように」
 
これまで何度も、「自分はこの日のために生きてきたのだ」などと大げさなせりふが頭をよぎることがあったが、今日もまた、そういった日のひとつだったのだ。
 
会場まで最短の手段はタクシーだ、タクシーの中、ふと、夕食を作っていたときのことを思い出した、mp3プレイヤがかけたOUTRAGEの曲は"Bring him Back"、これはまさに今日がその日だったからの選曲だった、と感慨深く思ったり、我がmp3プレイヤを称えたい気持ちになったり、いろいろしていたら、会場に着いた。
 
さっそくkumaさんを見つける。OUTRAGE、これからとのこと。
「前の方行くならもう入ったほうがいいよ」
とのアドバイスに、早速地下へ。
二列目を確保し、セッティングが続くステージを見つめる。
 
楽器隊の三人が出てくる。何だか静かだ。
いつも通り、セッションからライヴがスタート。
その後もいつも通りの三人のライヴが続く。
安井さんのどもりつきMCに、丹下さんの「何言っとるか全然判らん」のつっこみ。阿部さんは奇声を発する。
 
30分ほどの演奏で三人がステージを降りる。
すぐに再登場したが、このときやっと、丹下さんが言った。
「今日は久々に友達が来とるで。七八年ぶりに一曲一緒にやります、橋本直樹です」
 
橋本さんの登場は軽やかだった。
つまり、変わっていないのだ。
私は生は一度しか観たことないが、ビデオで観たフットワーク、あれを思い出させる軽い足取りで登場。
しかし表情は緊張のためか少し固い。
黒Tシャツ、短パン、髪は黒く短く、少年ぽい雰囲気、私には、昔とほとんど変わってないように見えた。
 
"My Final Day"がスタートし、橋本さんがマイクを口に持っていく。
あの声がライブハウスに戻ってきた。
 
これまで歌を続けていたかどうかは判らないが、少し歌うのは苦しそうではある、そりゃそうだ、OUTRAGEの音のでかさは東洋随一(憶測)、フロアは思ったほどのカオスにはなっていない、みんなやっぱり橋本さんを見たいのだろう。
 
曲が終わると、
「I love you all」
と言う橋本さん。
ここでまた惜別なのか、と思いきや、阿部さんが"Magalomania"のイントロに突入。
場の空気が再燃した。
私は根性で前のほうを確保していたので、正直あまり歌は聞こえなかったのだが、細かいことは今日はいい。
ともかく、そうだ、これがOUTRAGEだったのだ。真ん中にいる小柄な男、少年のような雰囲気を持ちながら不思議な迫力のある男、この人がいるのがかつてのOUTRAGEだった。
 
"Magalomania"が終了し、橋本さんが安井さんと阿部さんとハグする。
私はせっかちなファンだから、早くも今後が気になっていたのだが、橋本さんはライヴ音源で聴けるように「ま〜たな〜」とは言わず、ステージを降りた。(当たり前だけど。)
 
その後のアンコールの呼びかけには今の三人が登場、外人客の"Under Control of Law!"とのコールに、丹下さんが「そのまんま」とw
「今日、千豊はおらんかったと思うけど」
とか阿部さんが言って、
「じゃ、千豊の代りに歌います」
と、そのまんま、"Under Control〜"を三人で。
 
という流れだったのだが。
 
とりあえずライヴレポのみupします。