SLAYERのトム・アラヤが弟のバンドを手助けしないと言った件

ちょっと今ソースを貼れないのだが、THINE EYES BLEEDのジョニー・アラヤの、SLAYER絡み発言で興味深いものを発見した。
  
(今年頭の話だが)どうも、兄のトム・アラヤから、THINE EYES BLEEDの手助けになることは、SLAYERとしてはしない(例えばオープニング・アクトに起用するなど)、と言われたらしい。
で、THINEのオフィ・サイト・フォーラムでたまたま↑に関係するような質問をファンがしたとき、ジョニーはバカ正直に↑のような内容をレスして、それがみんなのニュースソース、BLABBERMOUTH.NETに載った。「自分がトムの立場だったら、兄弟のために何かやってあげようと思うのに」みたいなことも書いたらしい。
その後、さすがに誤解を招く発言と思ったのか、「家族のことは愛してるし、悪く思ったりしたことはない、きっと、自分は長年音楽業界にいて、人に頼るクセがついてしまったのだろう」みたいなレスを載せたらしい。
  
わしは、トム・アラヤが弟のバンドの手助けをしないってのは、正しい選択だと思うのだが。当事者になってしまうとどうしても色々思ってしまうのだろうが、こうして部外者としてこの話を聞くと、トムの選択はむしろ弟思いにうつる。
ってのは、七光りが排除できるからね。SLAYERがTHINEをオープニングに起用し、その後THINEが成功したとしても、いつまでも「SLAYERのおかげだ」と言われ続けるのは目に見えてる。確かに、ビッグネームのオープングをやることで名を知らしめたバンドは数多いて、そのすべてが「○○のおかげだ」と言われ続けるわけではないのだが、そこに血縁が絡むと、もうだめだ。色眼鏡でしか見られなくなる。
それに、ジョニー自身だって、バンドが成功しても、それが一体自分たちの実力なのか否か、永遠に判らないのではないかなと。バンドの他のメンバー的にも、かなり微妙な気持ちになるだろうしね。
  
そんなワケで、ぜひともTHINE EYES BLEEDにはSLAYER関係なくがんばっていただきたい。(って言って「おめーのSLAYERサイトで扱ってるじゃんよ」って意見もあるかも知れないが、SLAYERそのものがTHINEに力を貸すのとは全くワケが違うので別にいいと思ってるのだが。)
彼らの曲はかなりリフなども複雑で、ともかく「うまい」バンドで、初期MEGADETHの影響なども感じ取れるのであるが、あと一歩、さらにキャッチーな何かを加味できれば、すぐに頭ひとつ飛びぬけると思う(ただわしが「判りやすい」ものが好きなだけかも知れないけど)。ライヴは複雑な楽曲と裏腹に判りやすい楽しさがあったので、多分元来「自然と体が動く」何かを提供できる可能性を持っているのだと思うので、ぜひとも自力で「みんなが知るバンド」になってほしいと願う。