ダイアローグ暗記に際して

昨日紹介した、

多言語学習への基礎

こちらにて、発音の次の段階として基礎構文の暗唱が挙げられている。
今ちょうどポーランド語でこの段階にいるので、その段階にいるときでないと気づかないことを書こうかと。
(注・これを実際書いていたのは10日ほど前。で、ポーランド語は結局続けないことにした。)
 
 
去年、ロシア語とイタリア語で、この暗唱をやり、ロシア語は「ゼロから始めるロシア語」、イタリア語は「ニューエクスプレスイタリア語」で、各課のダイアローグの大部分を覚えた。
で、その後、イタリア語は続けているわけだが、この暗唱の次の段階にいったとき、後悔したことがひとつ。
書いて覚えなかったこと。
 
もちろん音で覚えてしまうのがある意味一番重要ではあるのだが、特に日本語と音韻体系が著しく異なる言語(ってほとんどがそうだという日本語の悲しい現実)の場合、スペリングも使うことで発音が確実に身につくと考える。
 
この際、「単語を覚える!」とか、「単語のスペルを正しく!」とか、そういう気負いは不要、ってかむしろ邪魔で、いかに、自分の口がやっている発音と、表記を一致させるか、が主眼であります。
 
イタリア語を例にすると、例えば、
saltare(=跳ぶ)

salutare(=挨拶する)
という単語があるけれど、これを音だけで記憶しておくと、最初はよくても、ふたつの発音情報がだんだん脳内で浮遊して、日本語発音の「さるたーれ」と癒着し始めるんだよね。
まあ、「絶対にそういうことは起きない!」という人は別だけど、ってか、自分は起きない人だと思ってたけど、起きるんだなあと、実感した。
 
そこで、「挨拶する」のほうにある"u"をめちゃめちゃ意識するため、手でスペリングしてみる。
「ああ、"u"があるなあ」と思う。
「"u"があるから、ここは舌先を上の歯の裏に持っていく"l"と同時に、日本語の『う』とは違う、唇をきちんと丸める"u"を出さないといけないのだな」
と意識できる。
 
 
とここまで書いて、よく考えると、発音に関する基礎知識などにまず言及しないといけないことに気づいた。
特に日本語を発話するときに日本人の口が何をやっているのか、に関して。
 
というわけでまた明日 ノシ