リラックス→健康

去年から家族が重い病気にかかり、ふとしたきっかけで「爪もみ療法」というものの存在を知った。

爪もみの方法

奇跡が起こる爪もみ療法

根底には免疫学というのがあり、早い話、リラックス状態を作る副交感神経が優位になっているとき、免疫力が上がって、さまざまな病気に強くなる、というものである。
(ものすごい乱暴な説明なのでぜひちゃんと本を読んでみてください。)
 
うちの家族はこの免疫力がもろにやられる病気なので、これは正直天の助けだと思った。
 
などという「天の助け」というような書き方や、↑の本の「奇跡が起こる〜」なんて言い方は私、好きじゃないんだが、免疫学に基づいて考えれば、論理的に納得できる。
ちなみにうちの家族の場合は、病気が発覚した1年半前、あるものの数値は15000であったが、そろそろ入院が必要と言われたときの数値19000を経て、爪もみを開始、1ヶ月ほどで数値は11000に下がった。
(ちなみに正常な人の数値は8000より下。あと、もちろん爪もみ以外に、日常のストレスを減らすなどの工夫もして数値を下げたことも書いておく。)
 
ああ、そう言えば、この「ストレス」ってのも結局は免疫を弱める原因のひとつ、ってかこれが最大の敵らしい。
癌も、免疫学に基づき、ストレスをなくせば、治る病気だ。
癌細胞は誰でも毎日発生しているが、健康体であれば白血球(NK(ナチュラルキラー)細胞など)が撃退してくれる。
が、免疫システムが働かなくなると、癌細胞と戦えなくなり癌細胞が増殖し、癌という病気状態になる。
 
ところで、このNK細胞だが、これが正常に働くためには、副交感神経優位、つまりリラックス状態が必須だ。
と言うのは、NK細胞が正常に働くには、何とかって物質の分泌が必須であり(今本が手元になくていい加減ですみません)、この「分泌」は、副交感神経優位でないと起らないからだ。
ストレス下では人は緊張状態になり、副交感神経がオフになる。それでさまざまな病気が進行しがちになる。
 
よく「笑うと癌が治る」と言うが、これは医学的にきちんと証明された説である。
笑うと涙が出ることがあるが、これは笑うと副交感神経が優位になり、体における分泌活動が盛んになるからだ。それで涙が出る。
(当然NK細胞を働かせる何とかってものの分泌も盛んになる。)
こういう図式があるので、笑いは重要である。だから私は日常的に笑えるものを探しているのである!
 
って話がそれた。
ともかく、そういうわけで、病気がちな人、持病を抱えている人、疲れやすい人は、総合的な免疫力の低下を疑うとよい。
免疫力低下は、リラックス状態の副交感神経の反対、緊張状態を作る交感神経が優位になっている時間が長いのが原因だ。
さきほどストレスは免疫力を下げると書いたが、自分で工夫してストレスを軽減するなども大切だが、物理的に副交感神経を優位にするのも可能。
 
そのひとつが最初に紹介した爪もみであるが、他にも、呼吸を意識するのもいい。
これは最近自分が実践して実感しているので、書いておく。
 
呼吸においては、「吸うときは交感神経優位、吐くときは副交感新規優位」だ。
で、私は睡眠障害もちなんだが、この「息を吸うときは交感神経優位、吐くときは副交感新規優位」を思い出し、寝るとき、息を吸うときは早めに吸い、吐くときは吸うのにかけた時間の数倍かけてゆっくり吐くようにした。
正直半信半疑だったのだが、次に目が覚めたとき、「吸うのは早く、吐くのはゆっくり」と考えていた以降の記憶がない。
ということは、この呼吸法をやっている間に実際に寝てしまっていた、ということだ。
 
この、「吐くときは時間をかける」というのは、ヨガの呼吸法でも言われているらしい。
ヨガは本格的にはやったことはないが、ちょっと調べてみて、この「吐くときは時間をかける」というのを知り、これは副交感神経を優位にしてリラックスするというのに通じているなと思い、寝るときに取り入れてみた、というわけだ。
(とか言って、寝るときの呼吸については↑で紹介した本にすでに書いてあったと思うw)
 
長くなったが、体と心の健康状態に関して、交感神経/副交感神経の切替が重要だと実感したことはこれ以外にもいくつかある。
 
ちなみに、爪もみだが、これは私もできる限りやっている。
各指が体の各所につながっているので、弱いところにつながっている指は他よりちょっと長くやる。特に足の指の場合、ツボや経絡の図表も参考に、関連する指の裏をもむこともある。
私は不整脈があったが、心臓に通じているのは中指だ、ということで、手と足の中指の爪もみの時間を延長、そして足の中指の裏を刺激することで、不整脈が消えた。
また、私はひと冬に1度は必ずカゼをひく体質だったが、この冬は一度もひかなかった。
など。
 
ツボや経絡の話を出したが、免疫学は東洋医学と西洋医学の両方に通じるものであると思う。そういう意味でも、そしてまた自分や家族の状況をみて、非常に信頼に足る理論だと思っている。
ただ、東洋医学は、効く・効かないに個人差がかなりあるが、日常生活を「副交感神経よ働け! つまり自分、リラックス!」って態度でのぞむのは誰にとっても大事だと思う。
(けど、副交感神経優位が長すぎても別の病気になるので注意w)