「QED 百人一首の呪」/高田崇史

推理もの。
ってか本来は推理ものがわたしゃ一番好きれす。
 
まあ、これは百人一首についての謎さえ解ければいいので、殺人事件のほうは、どうでもいいな。
そう言えば、こないだ私にとってスイッチがONになる話題のひとつに工作機械がある、とか書いたけど、百人一首もそうでした。
織田正吉百人一首の配列謎解き本をわくわくしながら読んだものである。
 
この「QED」という本での配列解釈も、確かに面白いです。
百人一首がかるたとりでよく使用されるのは、同じような言葉が使われている歌がいくつもあって、おてつきを誘発するからだということなのだが、なぜ同じような言葉が使われているものが多いのか、というのが、百人一首に込められた意味を探っている人々が追求していることである。
ネタバレになるので書かないが、この本では、百人一首とあるものを融合させて、解釈している。
(詳しい人なら「百人秀歌」という答えが出るかも知れないが、「百人秀歌」を絡めるのは大前提なので、それ以外のもの。)
 
まあそれは面白かったけど、登場人物が面白くなかった。
あらゆる特徴的な人たちが出てくるけれど、それと面白いのとは違うし。(言いたい放題w)
推理もんなんてそんなもんでしょ、と言われそうだが、しかし、ならば、金田一耕助と轟警部はどうなのかと。御手洗潔と石岡和己はどうなのかと。
 
まあ私みたいに小うるさいヤツはさっき挙げたようなお気に入りのコンビの推理もんだけ読んでなさいってこったな。