まだ2冊しか読んでねえ〜

去年さいごのへんはもうメモってなかったけど、今年はとりあえず、まだ2冊しか読んでいませんっ。
ちなみに今、ハードボイルドな空気も吸収してみようと、「新宿鮫」を読んでいます、女性の描写はやはり「?」だけど(そんなに男性というのは胸ばかり見ているのか?)、筆運びはすごいなあ、たまにぞくぞくくる展開がある。
 
今年4日から読み始めたのは、芥川龍之介全集の第三巻、収録タイトル、メモ。

きりしとほろ上人伝
蜜柑
沼地

疑惑
路上
じゅりあの・吉助
妖婆
魔術

鼠小僧次郎吉
舞踏会
尾生の信

素戔嗚尊
老いたる素戔嗚尊
南京の基督

一番面白かったのは、未完の長編「路上」、珍しく普通に恋愛ものふうだったな〜(主人公の視点はやはりひねていたけど)。
素戔嗚尊」は、なんであそこまで執拗に「醜い青年」と何度も描写するのか、その理由が判らなかった。
 
あともう1冊読んだのは赤川次郎の「三毛猫ホームズ失楽園」。
年末に東京行って、その帰りに名古屋でライヴに寄ったんだが、待ち時間に読むものがほしくて、衝動買いしますた。
実は「三毛猫ホームズ」シリーズは大好きだったんだけど、十五年くらいフォローしてなかったw
「〜騎士道」とか、大好きだったな〜。
過去の作品を思い出してみると、ギャグもおもろいけど、登場人物がものすごく鮮やかに想像できるのが、やはりすごいと思った。
極端に言ってしまうと、この人の文章は「描写」じゃなくて「説明」なんだけど(まあシリーズものによるんだけど)、それでもやっぱり人物を鮮やかに想像させるというのはものすごいことだと思う。
んだけど、「〜失楽園」は、ん〜、あんまりおもろくなかった。登場人物も……中心になる画家のおじさんもなあ……。色んな面で薄味すぎる、消化試合的な作品に思えてしまったw
ま、いちおうこれを機に、読んでいない「三毛猫〜」シリーズを時間みて読んでみるつもりだけど。
(個人的に石津がヒットなわし。)