Ginger Acoustic Japan Tour名古屋公演

ちゃっちゃっと書けるかしら。
せっかくなので書いておかないと忘れちゃうので。
 
9/14、名古屋アポロシアターにおけるジンジャー(THE WiLDHEARTS)のアコースティックライヴについて。
 
100人強くらいの入り。
一緒に出演したウィリー・ダウリングさんとジョンなんちゃんさん(チケットに名前がないので判らん)もまたすばらすい音楽人であり。
 
つうかわしなんてTHE WiLDHEARTSはアルバム一枚しか持ってないという邪道者でww
 
どーでもいいですが最前にいた人の95%が男性であり、ジンジャーもまた「兄貴」であることが確認できた次第です。
(って風貌見りゃ「兄貴タイプ」だって判るけどな。)
 
 
最初はウィリー・ダウリングさんとジョンなんちゃんさんによるJACKDAW4というバンド。
ギターとキーボード(ピアノ)で。
驚くのは、ウィリーさんがある曲をキーボードで始めたが、すぐに間違えたので、
「今日はついてない日だぜい!」
とか言ってすぐさまギターに持ち替えて違う曲を演奏し始め、相方のジョンさんもすぐに合せて演奏に入るという、ミュージシャンってみんなこのくらいすごいんですかね。
 
 
本編・ジンジャーのときも、↑のふたりが一緒に演奏し、3人でアコースティックギター3本。
 
お客さんも手探りなんで、最初の曲、手拍子するも、どっか演奏と合ってなかったり小さかったりでジンジャー、
「ちょ、頼むよ!」
と仕切り直して演奏再開w
今度は手拍子が速すぎるのでまた中断して、3回目でやっとライヴ開始w
 
ジンジャーと日本の縁は深いらしく、日本語がちょっとできるので日本語で話し始めるけれどもやっぱりむりなのでw、まあ基本英語でいろいろ話していたが。
(↑の「ちょ、頼むよ!」はもちろん英語っすよw)
 
キリンを飲みながらのライヴで、
「イギリスのビールはまずい。俺は日本で初めてビールを飲むまでビールを飲んだことがなくて、タバコも日本に来て初めて吸ったんだよ、うそだけど」
とか……あ、またMCばかりの記録になりそうだなw
 
途中、(ジンジャーが)汗だくになってきたので最前にいたお客さんにふつーにタオルを借りていたw
その後ももう1回、今度はそのお客さんのほうからタオルを差し出すというw
 
つか、とーぜん彼のキャラがそうさせてるんだろうが、客との距離が近いw
英語でやりとり、もあったし、あと、何つの、よく「ライヴは客と作るもの」みたいなこと言うけど、まさにそんな感じだったな。
演奏がgdgdっぽくなりかけて、ステージの3人が「どうやって続ける?」てな感じで探り合ってたところ、お客さんがいきなり
「1, 2, 3, 4!」
と掛け声かけて、ジンジャーが、
「おー、そりゃ新しいな」
とか言って、
「もう一回言って」
と言って、さらにもう一回、
「もう一回」
と言って、今度こそ演奏に入る、とかさ。
 
せっかくなんで覚えてる限り書くわ。
「何かさ、このギター、弦によって音の大きさ違わない?」
と、高音の弦のほうが音がでかい、というのをデモンストレーションし、
「問題はさ、こっちの低い弦のほうでは俺はスティーヴ・ヴァイだけど、こっちの高い弦のほうだとCCデヴィルになっちゃうってことなんだよね」
とかw
 
曲は、わしはTHE WiLDHEARTSを1枚、しか持ってないわけで、そのなかからのしか判らなかったけど、どうも、曲を始めるたびに何度か
「この曲は判る?」
(どうでもいいですがこういうとき"Do you recognise this?"と訊くんだね。)
と探ってて、で、反応がないと、
「あ、知らないか」
と別の曲を演ったりとかで、いろんなアーティストの曲を演ってたみたいれす。
 
あと、演り始めたと思ったら途中で
「(この曲は)悲しすぎる」
とぱっとやめちゃったりとかw
 
セトリねえのかww って感じで、でも、いや、おもろかった。
 
で、途中、ジンジャーはとりあえずコードを弾いてて、ウィリーさんもとりあえずそれに合せてるんだけど、そのコードで始まる曲が浮ばないのか、しばらくそのままで。
そしたらジョンさんがいきなり歌い始め、いや〜、これがまた、よかったんですよ。
ほんと、ライヴ、ってか、近所にいる、ふつーのおっちゃんなんだけど実はすげえミュージシャン、みたいなおっちゃんたちと呑みにきてるみたいな、そんな雰囲気だったな。
 
 
ちゃっちゃっと書く、と言って長いけど、ついでなので全部。
何つーのかたとえばFAIRGROUND ATTRACTIONとか、そういう、ミニマムな楽器で、何だろ、半分フォークみたいな、そうすっと、逆に演奏してる人たちの生きてきた場所がリアルに感じ取れるってのかなあ。
(あ、ジンジャーたちはイギリス人。)
だから、イギリスはロンドンしか行ったことないが、イギリスのドラマとかで見た小さな町の雰囲気とかが、すげえ、すげえ、感じられた。
 
そしてそれが、微妙に、ほんとに微妙にオーストラリアに近い感じもあって、すごく、すごく、英語が話される、(オーストラリアだからこその)単純な世界を思い出したりもして、ほんと、いろいろ思った。
 
でも昨今はそういうのは少し、切なさではなくなってきてる。
こないだ書いた

He is a Jesus that has returned
so that he can just play music
and somehow I can imagine
living carrying a body like his

ってのはジンジャーのことだったが、でも、英語の世界に戻りたいとか、たとえば彼みたいな男になりたいとか、そうは思わなくなってきてる、という意味なんだよね、この英語はね。
 
彼のような人がいる世界、とか、彼のようになってみる、というのは、心のなかでいくらでも実現可能ってかさ。
もう「決して手に入らない切ないもの」って認識じゃないわけよ。
(手に入れる、って、「彼を」手に入れる、でなく、「彼(男)になる」って意味です。)
 
うーん、このへん、やっぱ説明が難しいな。
「決して手に入らない切ないもの」って認識じゃない、って言っても、ほんとに一生精神的霞だけ食って生きてくのはいやだしな。
 
 
話それすぎた。
ともかく、最後は"I Wanna Go Where the Poeple Go"。
この曲はさすがに知っているぞ!
 
「今日は来てくれてありがとう、チケット代も決して安くないのに、こうして日本に呼んでくれたりライヴに来てくれる人たちがいるから俺たちはツアーができるんだ」
というわけで、わしには新しい世界だったが、素晴らしき夜でした。
 
おわり。