5.愛想を求めて(いや別にそういうわけではないが)ローマへ

はい、「どんだけぶりだwww」って感じだが、続けますよ。
前回は、ウィーン観光のことを、そして、ウィーンでウィーン市民wにつっけんどんにされまくった話を書いたのでした。
今回はローマに移る日のことをこれまた長々と書いてますので休み休みどぞ。

  
6/23@ウィーン→ローマ
 
ある意味ローマまでの辛抱
 
前日から、「ありがとう」と言おうとすると「Danke Schoen」(ドイツ語)でなく「Grazie」(イタリア語)がなぜか出てくるようになってしまい、そういう意味でも、早急にウィーンから脱出する必要性を感じていた。
(大げさ。)
 
ローマまでは、ネットでエア・ベルリンという航空会社のチケを事前にネットで取ってみた。
eチケット時代になってからほとんど飛行機に乗ってないので、ほ、ほんとにこんな、メールを印刷したもので受け付けてくれるのだろうか、、、と不安だったが、ま、当り前だが、大丈夫だった。
 
ウィーンでつっけんどんにされた率が高く、欧米人恐怖症っぽかったが、まあ、「キニシナイ!」になるしかない。
ローマまでの飛行機では東洋人がわし以外に2人だけいたが、会話からすると韓国系の人らのようですた。
 
ローマ空港では、飛行機から空港の建物まではバスのようなもので運ばれた。
バスに乗り込んで、満員(´・ω・`)、と思ったらイタリア人のおっちゃんが席を譲ってくれた。
おっちゃんはいろいろ話しかけてきた。
互いの共通言語がイタリア語のみと判明したため(私の会話力は「(´・ω・`)」レベルなのだが)、いきおい会話はイタリア語で行われることになり、ローマ市街のテルミニ駅まで、かなりイタリア語を練習させてもらって、ラッキーだった。
 
とりあえずこのおっちゃんは盗人ぽくはなかったのと、あと、「このままペルージャに列車で行く」とのことだったので、ローマでひつこくされることもないな、と思い、そんなに警戒せずに話をした。
 

旅行の参考
 
参考、ってか、私が「え!」と思ったこと。
EUになってから欧州に来てないので、EU内での移動のセキュリティがゆるゆるなのにびっくり。
おかげでパスポートにイタリアの入国スタンプを押してもらう機会がなかったよ(´・ω・`)
イタリア入国時の税関もないし、EU全域でこの調子なのか、イタリアだからなのか?

 
イタリアw
 
そんなわけで、イタリアwですよw
 
mixiではほとんど書いてなかったけど、)私は去年からイタリア語を学習していて、今回イタリアに来たのも、学習中に知ってファンになった歌手のコンサートを観るためで。
んで、イタリアは知るにつれ
「イタリア(n'∀')η゜・*:.。.:*」

「イタリアwwww」
となり、そういう意味でも、個人的にはツボだ。
 
何で「イタリアwww」なのかは、例えば、
「イタリアの郵便局では金目のものっぽい小包は局員がガメるのがデフォ」
とか、
「つか、普通の郵便物も届いただけで『よくやった!』と賞賛される」
とか(まあ多少大げさですが)、
「コネ命。んでちゃんと仕事しようとする人は変人扱い」
とか、
「イタリアで歯の治療を受け、その後別の国で治療を受けたら、『前回はアフリカででも治療を受けたのか』と言われた」
とか、まあ、いろいろな、「www」要素が満載で。
 
んで、まあ、ローマに着いた時点から、世界はイタリアになっていた。(w)
前述した、飛行機から空港の建物までのバスでも、外を見てたら、スーツケースが地面に落ちたまま放置されている。
それを見て、一緒にいた例のおっちゃんが、
「イタリアだなあ」
とコメントし、もうしょっぱなからイタリアは私に「イタリアwww」を感じさせてくれたのである。
 
ホテルで「よっしゃ!」
 
テルミニ駅でおっちゃんと別れて、宿泊するホテルを探したが迷ったw
ローマで旅行者まるだしでうろうろするのは危険であるし、そのへんにあったホテルに入り、
「こんなこと訊くのはアレなんですが、、、」
と私の行くホテルの場所を訊くw
 
宿泊するロイヤル・サンティーナに着いたのは3時前だったんだが、部屋に行くまで待たされた。
チェックイン可時間は2時なんだが、、、
(はい、ここでまた言いましょう。「イタリアwww」。)
で、20分ほど待たされ、さすがに「まだか」と訊いたら、5分くらいして部屋に通された。
 
この部屋がツインで、すげえ広いwww
しかもバスタブつき!!
予約時の説明書きでは、別館?ぽいとこのシングルルームのはずだったが、もうとにかくすばらすい部屋にテンションあがりまくり。
 
しかも、入ってすぐ、いったん部屋を出たところ、カギを忘れて閉め出しくらったんだが(あまりイタリアをバカにできない私)、すぐそこにいたベッドメーキングのおばちゃんに声をかけたら、
「閉め出されたのね! OK! すぐに開けてあげる!」
とめちゃ朗らかに応対してくれ、、、
ウィーンとえらい違いやな、と思うわし。
 
さっそくTVをつけてみる。
MTVが観たくて。
私が好きなイタリア人歌手は現在イタリアで最も人気がある人のひとりらしく、mixi内の彼のコミュニティで、
「どの店に行っても彼の曲が流れる」
と書いてあったので、MTVでもPV流してるかな、と期待したが、結局パンク系の特集ばっかで、流れなかった。
 

番外-好きな歌手に関して
 
好きな歌手はティツィアーノ・フェッロといって、現在29歳。
20歳くらいでデビューして、いきなりスーパースターになったらすい。
何やら、イタリアで初めてブラックミュージック要素を取り入れた、とか。
スペイン語でもアルバムを出していることもあって、イタリアだけでなく、スペインを中心に欧州、そして、中南米でも人気。
(今年秋には北米ツアーも予定されている。)
 
ここでは前も書いたけど、興味深いのは、子供のころいじめられていて、そのストレスで過食症となり、最高体重111キロにまでなったこと。
それにちなんで23歳ごろ出したセカンドアルバムは「111」なんてタイトルに。
あと、デビュー当時はゲイの人々に人気があったらすい。
(ここも個人的にツボw)
まあ今は普通に女子の憧れの的のようですが、、、
(つまらん。)
 
私がファンになったのは、イタリア語のリスニング強化のためイタリアのラジオを聴いてるとき、彼の曲が流れたのがきっかけ。
こ、ここまでガチで歌に感情をこめることがあろうか、、、とうるうるした。
必死と言ってもいいくらいな感情のこめかたで。
あと、声が好きってのと、ともかく発音がきれい。
もともとイタリア語は音がかっちょええ、と思って何となく始め、でその後も縁があって続いているのだけど、ティツィアーノ・フェッロの歌であらためて「イタリア語の響きやべえwww」と。
 
そんなわけで今の私の日々は彼の音楽抜きには語れないのであ〜る。

 
盗人多しと言われるローマ市街へ出陣
 
イタリアは治安が悪いと言われ、ローマも重点警戒地域のひとつだ。
というわけで、んもう警戒オーラ、あるいは、「わし、旅行者じゃねえだよ、ローマ在住ずらよ」というオーラを出しまくって外に出た。
テルミニ駅からふたつ離れたバルベリーニという駅にある本屋に出陣しなくてはならないので。
春まで通っていたイタリア語教室でコピーさせてもらってた教材がすごくよかったのだが、日本で買うよりイタリアで買うほうが安いってことで、自分のぶんと、あと、別の生徒さんのぶんも調達を依頼されていたのだ。
 
スリが多いと言われる地下鉄、そして路上でも、誰彼かまわず周囲をにらみつける勢いw
「スリがいるのは判ってるんでつよ(`・ω・´) !!!!」
みたいな半分イタイ雰囲気もあったろうが、被害に遭うよりはましなのである。
(実際15年ほど前に1度ローマに来たとき、地下鉄で被害に遭いそうになった。)
 
そういや地下鉄の券売機が、コインの入れかたが奇天烈で(今も説明できない)、困ってたら、隣で券を買ってた東洋人のお兄さんが無言で私の手を取ってやりかたを指南してくれた。
そのさまがスマートすぎて惚れそうだった。
(漫画「バナナフィッシュ」に出てきそうなキャラの雰囲気と振る舞い、とでも言おうか。)
 
で、目的の駅に着いたはいいんだが、本屋が入っているはずの「ガレリア」という通称のショッピングモールみたいなのが、一向に見つからん。
しょうがないからどっかの店のおっちゃんに訊いてつっけんどんにされて「(´・ω・`)」したのち、また最寄のホテルで訊くw
(迷ったときはホテルならそれなりに親切に教えてもらえるってことを学んだ。)
それはいいんだがめちゃめちゃ遠いんだよこれがww
 
途中、トレヴィの泉が最寄にあったので、前回来たときも見たけど、寄ってみる。
泉の周囲に観光客の絨毯、ってほど人だらけ。
トレヴィの泉ってのは、
「泉に背を向けてコインを投げ入れるとまたここに戻ってこられる」
という言い伝えのあるところだが、前回来たとき、やったっけな、覚えていない。
今回はやらなかったが、いずれにせよ、また来て、
「まったくここはいつも観光客だらけだぜ」
とか言ってる予感あり。
(イタリアに住む気はないが。)
 
ちょっと気を取り直して本屋に到着。
ショッピングモールゆうても、めちゃクラシックで格調高そうで、ううむ、すごいなあと思う。
トルコのイスタンブールのショッピングモールもすごく趣があって、何か、そのへんはいいなあ、と思った。
こういうものがあるところで生まれ育ったら自然に美意識が育成されるよね、みたいな。
そういう点では日本は非常に残念なんだよね、日本古来の様式や美しいものは、街中ではほとんど存在してないから。
 
探してたテキストは、この店にはなかったorz
店員に、
「○○店ならある」
と言われ、場所を教えてもらうも、来た道を戻って、そっからさらに倍くらいある模様w
 
で店を出て、とりあえずトイレに行っておきたかったので入り口に立ってる彫刻みたいな顔の警備員の兄ちゃんにトイレの場所を訊くも、むすっとしたまま適当に指をさされ、行った先にもちろんトイレはない。
不親切なハンサムは嫌いだ。
また「(´・ω・`)」として歩き始める。
 
ともかくトイレに入らないとならんし、腹は減るし、途方に暮れて歩いてたところ、バーガーキングを発見。
ここでの店員の様子が、興味深かった。
兄ちゃんだったのだが、ガスなしの水はあるか、などの私の問いに、ごく普通に、いやむしろそれなりの愛想をもって答えていた。
で、私がばらばらと小銭を出し、「これで」と会計をしようとしたとき、私は、20セント硬貨の代りに間違って1ユーロ硬貨を出していたことに気づいた。
ので、店員がそれらコインをかき集める直前で、「あ!」と1ユーロ硬貨をひっこめた。
ら、店員は「ちっ」と反応し、とたんにものすごく無愛想になったw
イタリアでの留意事項として、「会計をごまかされる」というのがあるのだが、彼は「あ、間違えてる、もうけた」と思っていたのだと思う。
(まあ別に彼が積極的にごまかそうとしたわけでなく、私が間違えてただけなので、故意にごまかそうとする悪質さはないけど。)
 
その後無事にテキストを見つけ、本屋のレジで
「Buongiorno(こんにちは)」
と挨拶したら
「Buonasera(こんばんは)」
と訂正され(まだ外は明るかったが時刻は確かに7時とかだった)、再び地下鉄で周囲をにらみ、ホテル近くのピザ屋の兄ちゃんに
「ああ、(会計の)端数の5セントはいいよ」
とまけてもらい、まあ、この日は総体的に「がんばったな俺」だった。