3.Nova Rock(MACHINE HEAD)

 
MACHINE HEAD
 
超長文でお届けしますw
最後に「ちょwwwwww」な展開ありで。
 
DIMMU BORGIRのときにいたポジションが、後方ながら全体が見渡せてよかったので、このままここで、、、と思ったが、やっぱり自動的に前へ行ってるんだよねw
(のちのちこれが最善の選択となる。)
いちおう、最前ブロックは入場規制がかかっているので(と言っても日本のフェスほどのカオスじゃ全然ないんですよ、これが)、列に並んで、DIMMU BORGIRの客がはけたところで入場、フィル(ギター)側、5列目くらいについた。
(私はなぜかいつもフィル側だ。)
 
ステージではセッティングが進行しており、マシヘの、あの紋章のようなロゴのバックドロップが上がる瞬間を見て興奮するぜ、と思ってた。
んだが、日本でレンタルした海外用ケータイ電話をいじっているあいだに、気づいたら上がってたorz
「Machine fuckin' Head」コールは、たまに起っていた。
 
んで、ステージが暗転して、ま、まさかの、映画「オーメン」のテーマが、、、
(「The Blackening」を出してからのオープニングはこれじゃなかったようだけど、ずっとこのオープニングに憧れていたので感激。)
んで、私の斜め前で座ってた集団が立ち上がったんだが、みんなでかいorz
1名は2メートルほど、、、
ステージ横にあるスクリーンは近杉で首が痛いし、ステージは身長2メートルの人の壁で見えねえし、ううむ、とは思ったが、「オーメン」が終って、まあ"Clenching the Fists of Dissent"がくるんだろう、と思ってたら、私の人生アンセムのひとつである、い、い、い、"Imperium"のイントロが、、、
もうこの時点で来た甲斐ありすぎwwww
もう絶対経験できないと思っていた、DVDの「Elegies」と同じパターンにおける幕開けだぜ、おい。
 
んでメンバーがステージに出てきてたんだが、ロブのひげが一時期のケリー・キングのようにめっさ伸びてて、そして、口の周り全体で伸ばしてて、ワロタw
「ハンサム兄貴」で通ってるロブだがw、もともと顔が濃く髪が黒いので、口の周り全体にひげがあると、濃厚すぎると言うか、何つーか、、、
 
それはともかく、皆さん元気そうですた。
特に、体調がたまに思わしくなかった(と言うか危険だった)フィルが普通に元気そうで、よかった。
デイヴは相変わらずタムとかが低いんで顔がしっかり見えるw
(アダムはスクリーンでしか見えなかった。)
とりあえず、お馴染みの、マシヘっすよ。
ウィーンに来てから、そしてこの会場に来てから、どんどんアウェイ感を感じ、居心地の悪さを感じていた私だが、マシヘがそこにいれば、もう何か馴染みの場面だ。
 
で、次、さっそく"Ten Ton Hammer"、で、"Beautiful Mourning"。
個人的に満足すぎな選曲w
 
んで、ここで、
「新しい曲ばっか(a bunch of new songs)演ったから、ここらで懐かしいのを演ろう。"Old"だ!」
とロブが言ってたが、冷静にセトリを見直すと、ここまで、
Imperium (5枚目のアルバム:まあ、新しい?)
Ten Ton Hammer (2枚目:新しい……新しい……(´・ω・`)
Beautiful Mourning (6枚目:最新)
な件w
「a bunch of new songs」て、5曲くらい最新アルバムから演った暁に言うセリフだろww
しかしこういうつっこみどころがロブ兄貴のいいところなんだよw
「www」とつっこめるかと思えば、
「日曜の夜遅くだってのに、こんなにいっぱい残ってくれてありがとうな」
という素敵なことを言ってたりもするし。
 
私はともかく、ステージがあまり見えなくてですね。
後ろに下がって、スクリーンで落ち着いて観ようかなあ、と何度か思ってたんですよ。
しかし、スピーカーの目の前だったんで、デイヴのバスドラの音とアダムのベースの音が体でダイレクトに感じられ、
「やっぱここでこの低音を感じていよう」
と、彼らの音に引き止められてる感じで。
(やはりこれがのちのち最善の選択となる。)
 
んで。
"Bulldozer"、"None But My Own"を挟み。
ロブが、
「速い曲が聴きたいか?」
と言って、ああ、はいはい、"Aesthetics of Hate"だろ? と思ってたら、「Seasons」という単語が耳に入ったような気がし、え、いや、そんな単語言ってないよね、まさかね、はは、と思ってたら、DVD「Elegies」と同じ入りかたで、し、し、し、し、し、し、"Seasons Wither"が!!!!!!!!!!!!!!
もう、来た甲斐があったどころじゃなく、半分死亡。
人間、驚きすぎると、血の気がひくんですね。それがたとえいい驚きでも。
 
(初めてあるいは最近ここを読み始めた人への註:"Seasons Wither"をなぜ私がここまで所望していたかは去年の来日時あたりの日記参照……っつっても長くて内容がヘヴィだから、まあ、ともかく、人生においてもっとも重要な曲のひとつなんすよ、ということで。)
 
海外にマシヘを観に行こうと決めたときは、どの曲がどーの、ってのは全く頭になくて、この"Seasons Wither"に関しても、ウィーンに来てからやっと、
「まさかね、演ったりしてね、はは」
くらいにしか思ってなかったわけです。
し、しかしもう、、、
もうさあ、"Hear her pain, listen to what she'd scream"って言葉はさあ、ロブが言うからこそのさあ、何つうんでしょうか、アレだ、たまにテレビで手術のドキュメンタリーとかやるでしょ、で、腫瘍を電気メスで切り取ったりするじゃない、ああいう感覚?
自分の心にできた、自分のせいでも誰のせいでもないが、長年育てた痛みのもとに、切り込みを入れると言うかさあ、そういう類のものなんすよ、ロブがあの歌詞をああやって歌うってのはさ。私にとっては。
 
(初めてあるいは最近ここを読み始めた人への註:ロブ・フリンがなぜ私にとってここまで重要なのかは去年の来日時〜年末までの日記参照……っつっても長くて内容がヘヴィだから、まあともかく、最近は、あのころ書いてた特殊事情を超えて、私の人生において普遍的に重要な人のひとりになってるんすよ、ということで。)
 
というわけなので、この曲を歌うロブの顔がともかく見たかった。
んだが、なかなか見えん、、、と思ってたら、この曲の途中で前方にいた人らが数人抜けて、少し前に行け、ロブが見えるようになった。
うれすいハプニング?のひとつだった。
 
で、ロブいわく。
「フェスでトリになるってのはけっこう久しぶりだから、ほんとに呼んでくれてありがとう。Nova Rockには2007年も出させてもらったから、今回はそのときとはなるべくセットを入れ替えて、演奏している。ってことで珍しい曲を」
と言って、"Hallowed be Thy Name"がきますた。
あと、MCとしては、タイミングは忘れちゃったけど、
「ウィーンではデビューのころからライヴを演っている、それからずっとサポートし続けてくれてありがとう」
ということを言っていた。
 
んで、"Halo"がきて、その後、ロブが「古い曲を演るから」ってんで観客にWall of death指令を出すw
というわけで演奏されたのは"Struck a Nerve"。
  
しかし、Wall of death指令のおかげで、人の配列が変って、またステージが見にくくなったんだよ、畜生w
なんだが、そのうちまたまた前の人らがいなくなって、ついに2列目につけることに。
しかも最前の人らはヘドバン要員wで頭があがってることは少ない、ってことはステージがまんま全部見えるw
やったぜ。
 
メンバーがいったんひっこんで、ステージの真ん中と、そしてフィルのポジションにアコギがセッティングされた。
"Descend the Shades of Night"を演るんですね。わかります。
と言ってもサウンドチェックのときもアコギの音を確認してたから、
「ああ、"Descend〜"を演るな」
とは思ってたがw
 
メンバーが再登場し、ロブのMC。
「この曲は家族や近しい人を亡くした人たち全員に捧げる」
(↑このへんは去年の渋谷O-Eastのライヴと同じMC。しかしこのあと付加コメントが。)
「そして今日は、個人的に、この曲をクルーのボズと、フィルに捧げたい。今日は父の日だから」
私は詳しくないのだが、ボズさんもお父さんを最近亡くしたのだろう。
フィルは、去年、欧州ツアー中にお父さんを亡くしている。
で、ニュースサイトとかで話題になってたけど、フィルは心臓が悪く、たまに失神するようなこともあり、、、
で、去年の欧州ツアーで、一度倒れたんだが、あとで、ちょうど失神した時刻と、アメリカでお父さんが亡くなった時刻が、一致している、ということをフィルが語ってたんすよ。
というわけで、いつもよりさらに特別な意味合いを込めた"Descent the Shades of Night"が、、、
 
イントロのアコギのとこで、やはり観客がみな手拍子を。
ロブがやはり「Beautiful」「Awsome」と言っている。
で、ですね。
現地からも報告したように、あの、胸をどーんと打ってくるようなコード進行に乗せたフィルのギターソロでですね。
フィルの顔を見たんだが、な、泣いてる? と思ったら彼は一度顔を下げ、そして顔を上げ、空にキスを投げた。
ううむ、これは貴重な瞬間が見られた。
私が毎回フィル側に来ちゃうのは、やっぱソロ弾いてるところが見たいからかな〜。
見たい、てか、なるべく近くで感じてたいと言うか。
特に"Halo"と、この"Descend〜"ではきちんと彼の心意気ってのを感じていたいっす。
 
そして、曲が終って、演奏時のテンションを持続しながらのロブのMC、
「Do you feel free tonight?」
って、なぜかこの日はこの問いを何度か客に向ってしていたが、"free"ってキーワードがくりゃ、この言葉だろう、
「Let freedom ring with the shotgun blast!
というわけで、このキメ言葉を歌詞に持つ、"Davidian"が。
ああ、最後の曲だ、とは思ったが、このあと、まさかなことがw
 
最初のサビの前くらいで、ロブがすげえ笑顔でこっちを見てくる。
 
去年の来日時、友人の協力と諸々の展開で、ロブの存在と彼の歌詞が私にとってどれほど重要なのか本人に伝えることができ、最終的に、わたくしの顔もご記憶なさっていることが確認されw、ってことがあったんだが。
ロブ、私が来てるのに気づいたんかwwwwwwwww
 
この展開は、むあったく予期してなかったんだよねえ。
事前に、トリのバンドはサイン会がないことはフェスのサイトで確認してたし、まあそりゃ観に来たことは伝わればいいけどなあ、くらいに思ってたんだが、ステージがまんま見える位置に最終的に立つことができた時点じゃ、もう何かそんなこと忘れてたんだ、"Descend the Shades of Night"が素晴らしすぎて。
 
うおっ、と驚いて笑顔返して、ちょwwwwwwwwwと思って曲の残りを聴いてたけど、フィルのギターソロになったとき、ロブがまたもやこちらをwww
両眉上げて驚きの笑顔で、以下私の脳内会話
ロブ:ちょ、よおくこんなとこまで来たなおいwwww
わし:いえーい(メロイックサイン)
ロブ:(また両眉上げて)wwww
 
もうこの時点で「日本帰ってもおk!!!!!」くらいな満足度wwww
 
で、演奏が終り、最後のキメの合図のためにロブがドラムのほうを振り返ったんだが、そのロブに応えたデイヴの笑顔がまたいいwww
とてもいい空気でライヴは終了しますた。
 
そんなこんなで、まったくすげえ初日になったもんだぜwwwww
ってのと、あと、そう、ロブが「父の日だから」と言うまで父の日だってことは忘れてたんだが、ロブは私にとってはいわば心の父であるので(このへんも去年の来日時の日記参照)、ああ、父の日にマシヘが観られてよかったなあとも思っていた。
 
ちなみにラムコーク投げは1回だけだった。
ってのは、その1回めで受け取った人の受け取りかたがめっさ見事だったらしく、ロブが、
「うは、そのまんま(カップが)手の中入ってった感じw」
と言って満足しちゃったのでw

セトリ

01 Imperium
02 Ten Ton Hammer
03 Beautiful Mourning
04 Old
05 Bulldozer
06 None But My Own
07 Seasons Wither
08 Hallowed Be Thy Name (Iron Maiden cover)
09 Halo
10 Struck A Nerve
11 Descend the Shades of Night
12 Davidian

帰り
 
シャトルバスまで、また15分〜20分歩いたorz
もう夜中3時近くだし、帰りの安全について、ものすごく悩んでたんだけど、全然問題なかった。
ウィーン南駅までの電車はフェス客で満員だし(夜中も1時間に1本の臨時電車を出してくれていた)、駅からホテルからも、ずえんずえん無問題。
同じホテルの人らもちらほらとw
 

旅行の参考(フェス編)
 
日本ではあまり聞かれないこのNova Rockというフェスだが。
私は3年くらい前に一度行こうと思って、そのとき調べたときは、「こりゃ行くの大変だ」と思って、断念した。
けど、実際行ってみたら、かなり行く人に優しいフェスだと思った。
場所は、ウィーンから電車で1時間弱のニッケルズドーフなんだが、この付近自体には、小さな宿が数軒、なのでたぶん毎年常連が取ってるだろう。
でも、ウィーン市内に宿を取って毎晩通うのが可能なので、キャンプ必須というわけではない。
帰りに臨時電車があるので。
今年の場合、フェスの1、2日めの最終電車は2:30、そして最終日は朝まで1時間に1本の臨時電車が。
だからトリを見逃す心配もなし。
また、やはりウィーン南駅からはフェス用バスも出ているからそれを利用するのもいいし。
(本数は少ない。)
あと、鉄道に関しては、1往復で15ユーロという特別切符も発売されている。
(何ちゃらって割引券があると10ユーロ。)
という感じで、鉄道会社がかなり前向きに協力しているのがうかがえる。
 
あと、客の数的にも、ゆるゆるしててよかった。
Downloadとかだとほんと「人の海」って感じだけど、Nova Rock最終日は、Loud Parkのほうが多かったりして? みたいな。
そのわりにメンツがすげえから(特に今年)、穴場だったと思う。
ほんと、できたら全日行きたかったなあ。
 
(まああしかし人の数に関してはあくまで今年の話だし、METALLICASLIPKNOTNINE INCH NAILSの日がどういう様子だったかは不明ですのでそのへんご了承願います。)