出産しなくても女性に価値はある、らすい

ほんとに書いてるのは1/25。
明日はエントリできないので、1/26のぶんをupしておく。
また性別に関して悩む話なので、軽やかな話題が好きなかたは↓の「エド・ウッド」をドゾ。
 
 
本題。
ちょっと最近判ってきたけど、私が女であるのがいやなのは、一般的に言われる女性の性質が自分に合わない、と言うより、やっぱり、自分のなかの女性の設定がよろしくないからだと思う。
で、そっからのエスケイプとして仰ぐのが男性で、ってか性別がふたつしかないこの世においては女がいやならば男を目指すしかないから、男になりたいと願ってるだけの話で。
ほんとに私が男性に憧れるかと言うと、最近よく判らない。
いや、「そうなったらしっくりくる」と思う点も多いけど、でも、もし自分のなかで女性の設定がよくなれば、別に男になりたいとは今ほどは思わなくなるかも知れない。
 
 
というのに気づいたのは、先日手塚治虫の「ブラック・ジャック」を数巻読んで、ピノコを見て判った。
このマンガは私が幼少の頃に親しんだマンガのひとつなんだが、ピノコは昔から好きじゃなかった。
私の嫌いな、「おしゃまでおませな女の子」そのものなので。
 
で、先日読んだときも、ピノコ登場の話のときに、私の心が身構えたのだが、でもピノコの登場する話をいくつか読んでいくうち、彼女のふとした姿にスイッチが入ってマジ泣きしてしまった、ということが2回あり。
 
泣いたのは、ピノコが何か希望しているものがあって、紆余曲折の末それが叶えられたときの彼女の姿を見たときなんだが。
ものすごくかわいいと思ったし、また、そこに私自身の子供時代の姿を見た。
 
前も書いたけど、自分のなかの「女性性」を一番躍起になって忌み嫌っているのは私自身なんですよ。
ここでも何度か、自分のなかの子供について言及しているけど、そしてそれはもちろん女の子の姿をしているのだけど、私はその子供の中身のみには手を差しのべたけれども、彼女の属性、女の子であるという属性はやっぱりとても冷たく無視していた。
いや、まだしている。
 
でも、ほんとは、その子供の属性も、彼女の中身と同じく、まったく否定されるべきものでなく、そのまま受け入れられるべきものなんだよな。
まだどうしてもできないんだけど。
でも、ピノコを見て、その方法のヒントをもらった気がする。
 
私が子供のころに人形には一切興味を示さず、ミニカーばかりで遊んでいたのも事実なのだが、しかし、同時に、彼女は女の子であってもよかったんだと思うし、また、女の子だったのだと思う。
 
と言うか、これまた気づいたのは、私はとにかく「出産」ということがいやなのだ。
「女性」=「出産するもの」という意味しかないのだとしたら、と言うか、私のなかでそうなってるのだ、「女は子供を生まないとけない」というのは、私が普段一番否定していて、しかし、根底では強く思い込んでいる価値観だ。
 
もし、子供を生まなくても女性は女性だ、ということならば、私は女性であってもかまわないし、また、子供としての自分の、女の子として可愛がられる部分を受け入れることができるだろう。
どうも、カギは「出産」なんだ。
 
 
で、早い話、私の出産のイメージはよくない。
これはあくまでも私のなかに埋め込まれた設定なので、子供を持つ女性には気を悪くしてほしくないのだが、私のなかで、出産は「男性への隷属」を意味するらしい。
理由は判らない。
いちおー今思いつくところからすると、同じ「子供を持つ」ということにおいて、男性は100%自由であり、女性は100%痛みと不自由さと背負う。
これがどうしても納得いかない。
「だからこそ子供は母親のほうを大事にする」というのは、今は関係ないので置いておく。
ともかく、私のなかで出産は男性に隷属することになっている。
 
「自由」は、とにかく私にとってものすごく大事なんですよ。
英語に"confine"という単語があり、メインの意味は「とどめる/閉じこめる」で、「お産の床につかせる」という意味もあるんだけど。
これを知ったとき、ものすごくいやあな気持ちになったと同時に、でも、とてもしっくりきた。
自由を制限される、ことなので、出産という行為を私は忌み嫌うのだと思う。
で、同じ「子供を持つ」ということなのに、何で女だけが「閉じ込め」られなければいけないのか? という。
 
 
これを改善しようと言う気はないんですよ。
自由が私にとって重要である限り、出産はしない。
なので、「女性は子供を生むだけが価値」という価値観からフリーになるところを目指す。
(これに関しては以前、メールで「日本は女性の価値は出産にしかないと思われがちだ」という理由を教えてくださったかたがいらっしゃいました、自分の苦しみの、かなりヒントになっています。ありがとう。)
 
 
そんな感じで、今回の真面目なエントリを終えたいと思います。