ましんへっどについて5

(先週中書いておいたので、upだけしときます。)
 
 
最初に書いておこうかなあ。
DVDの「Elegies」で、恐らく4枚目〜5枚目にかけての苦境についてはメンバーの口から語られていると思うのだが、まだ観ていない。(ライヴ編のほうは観た。)
観たら心揺れると判っているものにはなかなか向き合えない。揺れた感情を管理するのがホネなので。
 
そんなわけで、今自分にある知識だけで5枚目の紹介、いきます。
 
 
「Supercharger」のセールス惨敗をうけ、ましんへっどは所属レコード会社のRoad Runner(RR)との契約が切れていた。
(ライヴ盤の「Hellalive」はRR側からすれば契約消化作品でしょ、どう考えても。内容はいいしロブのMCはファンならば必聴だけれど。)
 
ま、それがビジネスなのだけれども。
私の記憶が確かならば、「Burn My Eyes」か「The More Things Change...」って、それまでのRRのセールスでは最高記録で、SLIPKNOTが出てくるまで記録を保ってたんじゃなかったっけ? ソースないけど。
そっからの契約切れですからね〜。
ロブ兄貴はどうやってそっから立ち直ったのかなあ。(←「知りたかったらDVD観ろ!」とつっこんでください。)
 
まあそれはともかく、リリースのめどが立たないままに、5枚目、「Through the Ashes of Empires」は作られた。
2003年のことだね。
ヨーロッパと日本ではRRと契約できたため、2003年の終りにそれら地域では作品がリリースされたわけだが。
 

Through the Ashes of Empires

Through the Ashes of Empires

 
"Hear me now(俺の言葉を聞け)"という歌詞で始まる。
MACHINE HEADの第5章。
1曲目の"Imperium"、この曲の持つパワーについて、果たして言葉なんかで語れるのだろうか?
私は常に、音楽のまえでは言葉がいかに無力か、考えているんですよ、音楽を、言葉で描写することなんてできるんでしょうか?
まあ逆も同じで、言葉を音楽で表現することは、厳密に言えばできないが、まあそれはましんへっどとは関係ない、ともかく、"Imperium"ですよ。
これはほんとに、まずは曲を聴いてほしいが、歌詞をね、訳したいですよ、しかし、なかなか踏み出せないね、まあ、自分で納得できる力がついたらやります。
しかし今、抜粋してお届けすると、

Release the fear of my pain
痛みから生まれる恐れを手放す
In so much pain
激しい痛みを感じながらも
Give me the will to fight
自分の中にある障害ひとつひとつと
Every obstacle that I have inside
戦う意志をくれ
Release my fear and
俺は恐れを手放すから
 
Hear me now
よく聞いてくれ
Words I vow
この誓い
No fucking regrets
後悔は決してない

Just listen to it
耳を傾けてみろ
Voice so true inside calling
自分の中 叫ぶ本当の声に
To stand you up and march you on
おまえ自身を立ち上がらせ歩ませる声に
Keep from falling
倒れないよう自分を支え
Let go your sorrow
悲しみを捨てろ
Sun will shine, this I promise
太陽は輝く 必ずだ 
Rising tommorow
日は昇る 明日にも
Rising
日は昇る

このあたりってのは、ずっと、ロブ・フリンからの、苦境にあるすべての人へのメッセージだと思っていたのだが、訳してて気づいたよ、これらは同時に、彼が自分自身に言っていた言葉でもあるのだろうな、この当時。
 
ともかく、こうやって彼らは戻ってきた。
 
これまでの作品もよい。
個人的には4枚目はかなり好きだ。
しかし、MACHINE HEADの真価はこのアルバムから発揮されたと言ってよい。
パワーもメロウさも暗さもメタルのクサさもすべて封じ込めたこのアルバムは、きっと彼らの捨て身の一撃、これで、プレスと作品を聴いたファンを完全に納得させ、アメリカでもRRとの契約を取り戻した。
ヨーロッパと日本でのリリースの翌年、2004年に発売されたアメリカ盤には、"Seasons Wither"というこれまた必聴な曲を追加し、MACHINE HEADは再びより強固なファンベースを築いた、そして……いや、先走る前に、この作品についてもう少し書こうか。

言い忘れてはならないのはやはり、フィル・デメルをギターに迎えたことであろう。
VIO-LENCE時代からのロブからの盟友、って話は、コモンな知識として書いておくとしても、やっぱあれじゃないすか? 最近のましんへっどにおける重要な要素、メタルくさいメロウさとか、また、三度のハモリ、これらはフィルが入ってからの要素ではないですかい? 
「メタルヲタ 三度でハモれば 悶え泣き」
という俳句にもあるように(いや、ない)、「あざとい!」と悔しがりつつも、もう心は打ち震え、いや、何か話が脱線してきたのでやめておく。
 
ってかよ、ほんと、今回のシリーズではこのアルバムに関しては語りつくせないんですよ。
ともかく、メタルが好きなら聴いて損なし!
暑苦しさに快感を感じるなら聴いて損なし!
それでいて洗練された暗さが好きなら聴いて損なし!
 
個人的には、作曲のクレジットにドラムのデイヴ・マクレインがいっぱい載っているのが嬉しい。
どうやって作曲進めたのかな〜(・∀・) ワクワク (←「知りたかったらDVD観ろ!」とつっこんで(ry
 

おすすめ曲
 

  • Imperium

コメントできないくらいおすすめ

  • Left Unfinished

オルゴールの音で始まる意外さとかおすすめ(内容はロブを生まれてすぐに捨てた実の両親について)

  • Elegy

なぜかきれいな感じでおすすめ

  • Days Turn Blue to Gray

暗く切なくておすすめ(内容はロブの養父が亡くなったことについて)

  • All Falls Down

ちょっとラフなところもあり起伏激しくておすすめ

  • Descend the Shapdes of Night

大作でおすすめ

  • Seasons Wither

ほぼコメントできないくらいおすすめ

 
ちなみに"Seasons Wither"はアメリカ盤にしか入ってないのでアメリカ盤をわざわざ買わないといけないと思ったら、DVDの「Elegies」で聴けるんだよね、それ知らなくてわしはわざわざアメリカ盤買ったけどね! わっはっは!
 

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