ゴアに突入しながら正気を保つ

Loud Park 08にCARCASS。
 
CARCASSは、ゴアメタルじゃないけど、人肉がどーのとか排泄物がどーのとかいう内容の歌詞をある程度メジャーに広めた、第一人者バンドのひとつだったと思う。
詳しくないので自信ないけど。
 
まあともかく、ゴア的に「ちょwww」な歌詞で、「青少年に有害!」とか認定されてもしょうがない内容ではあるが、歌詞を読んでみて、なぜ「……きも!」ってより「(笑)(笑)(笑)」になるかと言うと、メンバーがわざとそう書いているかららすい。
ってのは、歌詞を書いてた人(ジェフ・ウォーカー?)はベジタリアンで、肉嗜好の方々に物申す、という意味もあり、また、猟奇殺人なんてくだらないよねえ、やってるヤツらまじにばかじゃないの、という意味、もあったような気もする。
 
 
ところで、私が華々しく歌詞対訳デビューを飾った(笑)作品は、CATTLE DECAPITATIONというゴアバンドのアルバムだった。
とても肉肉しい内容、しかもCARCASSほどの洒落っ気もなく、訳していたころは肉が食べられなかった。
未知の世界としてゴアに突入し、ゴアに負けそうになっていたのだ。
が、何とか正気でいられたのは、このCATTLE〜もベジタリアンで、CARCASSと同じように「肉とは距離を保ったほうがよいよ!」というメッセージのもとにゴアだったと知っていたからだ。
 
 
んで、思ったけど、私は、上記2バンドならば受け入れられる。
まあ後者は音もゴアなので好んで聴こうとは思わんが、いちおー、まともな神経のもとに、主張のための手段としてゴアな歌詞を作ったのだな、と思うと、大丈夫だ。
 
が、本気で殺人や人肉や硫酸や逆流物や排泄物が好きだ! とカミングアウトしているような人たちの歌詞は、「これ、好きで書いてるんだ……」と思うと怖くなって受け入れられないと思う。
まあ、殺人と人肉と硫酸は、カミングアウトできんと思うが。
 
そんなわけで、CARCASSは超楽しみなのであった。