大往生

先週亡くなった祖父は、98になる手前であった。
死因も老衰なので、通夜〜葬式はからっとしたものだった。
 
通夜〜葬式に集まった顔は、去年の叔母の葬式とほぼ同じだったが、去年と違い、同窓会的な和やかさと懐かしみに満ちていた。
去年亡くなった叔母はまだ50代で、難病の末の逝去だったので、去年集まったときは、懐かしみにシフトするのは難しかったが。
 
通夜の弔問時間が終わり、両親は葬祭会場に残ったが、自分は自宅に戻った。
ねこのえさやり、入浴、就寝。
にわかにいつものルーティーンをこなす状態に戻り、翌朝目が覚めると、雨が降っていた。
 
ここで一句。
 
大往生 律儀に空は 泣きにけり