急遽神戸で観光とライヴ(BOLD FAT MISSILE)

長いですよ。
 
あれは先週の木曜だったかな。
BOLD FAT MISSILEの3/31神戸公演で、サポートドラマーがABNORMAL VOLTAGEのMALくんになると知り、MALくんの叩くBFMというのがどうしても観たくて、急遽神戸行き決定。
ほんとはこの週末は、東京、門前仲町にある大横川で開かれているさくらまつりに行こうかと画策していたのですが、体力的に断念しよう、と思っていたとこでした。
って神戸で歩き回りまくって、体力ねえって嘘だろ自分、と自分つっこみな土曜になりますた。
 
ほんとにぎりぎりにしか行動できない性格なので、いつも地方にライヴ行くと言っても、夕方前につくのが普通の私が、今回は1時には神戸入り!
昼食、夕食と舶来ものを食べるためだったんですが。
三宮で電車を降り、元町まで歩いて舶来ものレストランを探すも、めぼしいものがなく、どうすべ、と思っていたら、アーケイドな通りの和食屋で、「神戸牛ステーキランチ」なる素敵なものが紹介されていた。
値は多少張るが、ま、最近の私は解放感いっぱい、そう、無駄に解放感いっぱいで、散在する覚悟はあったから、店に入った。 
神戸牛は柔らかいのはもちろんのこと、肉くささがなくて感動した。
 
食事後、異人関連観光地にでも行こう、ってことで旧異人居留地に向かったのですが、地図みたら海の方向なんだよね、異人関連観光地は昔来たことがあって、確か山の手だったはずだが? と思いながらも海に進む私。
南京街を横目に見てさらに進むも、何もねえじゃねえか、ただの「旧居留地」だったんだよね、ただの「地」、ですよ。
で、気づいた、私が思い描いていたのは、「異人館街」なんだよね、「居留地」じゃないんだよね。
なんで、仕方なく、「異人館」の並ぶ、山の手に向かう、つまりこれまで来た道を戻り、さらに山を登らねばならんのか、とは思ったが、ライヴまでは時間あるし、ゆるゆると駅の方面に戻った。
 
この、一度来たことがあり、山の手だと知っていたにもかかわらず海に向かうという脳みそが留守な自分、そんな自分に少ししょんぼりとしながら、そして、駅近くの表通りに、「いや、違う土地に来たね」な文化を感じるものもなく、自分の気持ちは神戸牛をマックス100とすると30くらいに盛りさがっていたのだが、歩く途中、明石焼きの店を発見、本来は舶来ものを食しに来たのであるが、こうなったら神戸牛に続いて普通に名物を食ってやろうじゃないの、と決心し、とりあえず上り坂を登った。
 
ところで、異人館街に行くには、普通は、三ノ宮駅近くから坂を上るらしいのだが、私は元町駅のほうから上ったため、観光地観光地したルートから外れていた。
これが、旅を盛り上げた。
トーアロードなるところを登っていたのであるが、これがNHKにぶつかり、NHKを見にきたんじゃねえんだ、異人館を見にきたんだ、なんてトーアロードから一本三宮寄りの道にきりかえたのだが、きりかえて、交差点で待っていたら、正面の丘に、無理やり作ったであろう家が何軒か並んでいた。
これである。こういうものを探していたのである。
うち一軒は、こちらから見えるように「中越(中国・ベトナム)料理」なんて看板が出ている。さらに怪しくていい。
と、信号渡って、目をつけた家の並ぶ狭い、本当に狭い路地に入った。
中越料理屋は入り口から見ても怪しくて、とてもじゃないがひとりでは入れなさそうである。
これを通り過ぎ、何気に家々の表札を見たら、ほとんどは中華系な名前であった。うむ、地元の文化に触れた、こう思って、ひとりエキサイトする私。
ひらけた観光地では満足できないというのはある種業のようなものであり、この欲求を満たすには、裏路地に入り、ときには路地にたたずむ怪しいオサーンと目を合わせないよう精神を集中する、こういった覚悟も必要とされる。
 
だんだん無駄に饒舌になってきたので異人館にとぶ。
異人館は普通にオランダ館とデンマーク館とオーストリア館を周りますた。
ちなみに私一番好きな映画が「アマデウス」で、モーツァルトが大好きなんだよね、いつかオーストリアに行きたいんだけど、オーストリア館に入ったとき、血が騒ぐのを感じたので、これはやはりいつかはかの地に行かなくてはならん、そう決心を固めた次第である。
 
にしても、地図でみると海のほうからオーストリア館って、かなりな距離なんだよね、よく歩いたね、自分。
ということで、またアーケイドな道に戻り、明石焼きを食した。
そういやこれ食べるの初めてだわ。だしがなくてもうまく食えた。
ちなみに、異人館街に行く途中で見つけた明石焼き屋とは違うところに入りますた。
で、アーケイドの通りで明石焼き屋を物色したんだけど、「たこ焼き」としか書いてないんだよね、これはつまり神戸では「たこ焼き」はつまりああいう柔らかくてたこしか入ってないものを指すんでしょうかね? 
 
というわけでめでたく夕方になり、ライヴ会場に向かった。
なかなか広く、過ごしやすいハコですた。

会場着いて、3バンドめがBOLD FAT MISSILE。 
曲目は、しょっぱなから新曲、この心意気がよかった。
サポートドラムのMALくんはバンドの色にとても合わせているなあと思った。
ってのは、元々彼はとても派手なドラミングなんですが。パンクの影響が濃いBFMで、浮かずに叩いてるってことは、ちゃんと音楽性に合わせるってことだなあと判断した。
(当たり前なんだけど、想像していた派手さがほんと抑えられていたのであらためて書いた。)
でもやっぱ音が重いね、これはもう彼の最大の特徴であり、美点だからね。
ところで、ギターがふたりになってから何回か観ているけど、必ず新たに入ったカズさんに見入っている少年たちがいるのを私は知っている。あ、毎回同じコたちがいるのではなく、必ず少年の中に彼に注目するコが現れる、ってことね。
ギターキッズ的に、確かに彼のプレイは目が行くだろうなあ。金髪長髪ってのもある意味正統的だからね。
 
時系列戻るけど、この日は、諸事情あって、BFMがセッティング中、音出ししてる時点で、「どうです、これがプロの音なんですよ」などと、自分が音出してるわけでもねえのに、偉そうに思っていた、ということもつけ加えておこう。
 
にしても長いね、疲れたので終了。
 
(追記)
あ、そうだ、今思い出したけど、昨日のライヴ、曲が終わってから、ギター2本のフィードバックが続いているな、エキサイトいたす、と思ってたら次、"Chaos〜"が来て、カッコよかった。