半年前の記事で恐縮ですが――平沢進氏のインタビュー

今さらですが、紹介。
 

「補償金もDRMも必要ない」――音楽家 平沢進氏の提言

全体、まじに興味深いんですが、特に、4ページめのここ、知らなかった。

著作物がその人のものであるという証明は、文化庁に登録することで得ることができる。
 
 プログラム以外の著作物は、それを公表した場合に登録できるので、「第一発行年月日等の登録」をすれば、それが証明になる。「著作権等及び出版権の登録申請書ならびに必要な添付資料の注意事項と記載例」というPDFの18ページ(資料上では34ページ)を見れば、50人以上の人にその著作物を見たり聴いたりしたことを証明してもらうことで、申請できる旨が書いてある。

 インディーズのミュージシャンでも、ファンやスタッフなどを集めれば50人ぐらいの証明書は集められるだろう。申請の手続きなど諸々が難しいと思ったら、民間の行政書士に依頼すればいい。

常々、ミュージシャンとファンが直接つながればそれで万事解決、と思っている、私は夢みる夢子氏だと思っていたが、そうでもないのかもなー。
再び引用。

平沢氏: メジャーレーベルを辞めて自分で配信するようになってからは、作品の売れ行きは伸びて、マーケットも広がってます。無料のMP3配信を監視していると、ダウンロードが24時間止まらないんです。そうしているうちに、次は世界中からCDの注文が入ってくる。そう考えると、無料で音楽を配信すること、コピープロテクトをかけないことは、プロモーションにつながるんです。これはものすごい威力ですよ。お金を払ってまで欲しいと思ってくれなければ、やってる意味がない。違法コピーしてそれで満足してしまうようなものであれば、それは自分のせいだと。作品がその程度のものでしかないと判断する姿勢を、今のところ持っています。

最近は大物バンドがMySpaceで新作を全曲聴かせるとかやっているが、あれはまさにこういうことで。
 
業界に食い物にされない、何か方法はきっとあるはずだ。