外国語学習

最近韓国に批判的なことを書いていますが、実は韓国語学習はそれなりに続けています。
正直、一時期やめようと思ったこともあったのですが、純粋に学習として面白いし、自分が翻訳をやっていて、いかに翻訳に訳者の主観が入るかよく判っているので、ハングルで書かれていることを自分の頭で理解するには、言葉を習得するしかない、と思ったので、続けています。
 
まず、純粋に学習として面白いというのは、韓国に興味を持つ前からあの記号にしか見えないハングルを読めるようになるのは一生の目標のひとつだったので(笑)、とりあえずはそれを達成し、何か単純に、意味は判らなくても音(おん)だけは判るってのが楽しいのです(笑)。
あと、日本語と語順が一緒ですからね。もちろん一部違いますけどね。元々英語をやっていたので、いざ「外国語!」と思うと、語順を入れ替える準備をしてる自分がいるのですが、韓国語の場合、「あ、一緒だった」と。助詞がありますから、ほんとに、基本的には同じです。
あと日本語と似ているのは、漢字語と言われる言葉です。まあ元は同じ漢字圏の一部ですので、中国から入った言葉や、近代以降だと日本から入った言葉が韓国語にもたくさんありますが、中国語以上に読みが似ていることが多いです。よくテレビのネタとかで、「三角関係」は韓国語でも一緒だ、というのがあるのですが、確かに、「サムガククワンケ」という感じで、よく似ています。他にもいっぱい似た音の漢字語があって、そのへんが馴染みやすくていいですね。(まーほんとは「固有語」と言われる、日本語で「やまとことば」に当るものを覚える方がコミュニケーションには重要なのですが。)
 
で、ハングルで書かれてることを自分の頭で直接理解したい、という話なのですが、まーさっき書いたように翻訳されたものは必ず訳者のフィルターがかかってますから、どうしても本来の話者や著者が言った・書いたこととは微妙にずれてしまいます。
だからほんとに相手の言いたいことを理解したかったら、自分で相手の言葉を理解できるようになるしかないんですね、突き詰めてしまうと。
今後、望む・望まないにかかわらず、韓国の人とのコミュニケーションの機会は増えていくと思いますし、やはり隣ですので、まあ国民性の観点からいくと日韓はなかなか歩み寄ることはできないと思いますが、重要な相手なのは確かなので、相手の言葉をそのまま理解できるのは決して損なことではないな、と思っています。
 
最後に、何語にかかわらず、外国語を学ぶというのは、交流のためという目的もありますが、自衛のためでもあります。
旅行に行って必要な情報が得られるか否かはやはりその土地の言語ができるかできないかで全然違いますし、例えば不当に高いものを買わされるとか、そういうことも回避できます。当然、危機的状況になった場合は、現地の言葉ができないとかなり厳しいのが現実でしょう。
自分が英語が判ってよかったなというのは、もちろん色んな国の人と接する機会が多くもてるようになったこと、あと運良く音楽業界の仕事ができるようになった、というのもありますけど、一番大きいのは、(ある程度)安心して行ける国が多い、ということです。
 
そんなわけで、理解できる言語を増やしたくて、韓国語は続ける、と。あとドイツ語と中国語も視野に入ってるんですが、さすがにそこまで手を広げると冗談の域になりますので、自粛しよう(笑)。