題名知らない

小藪千豊、川畑泰史メインの日。
ん〜これまで勿論判ってたんですがね。新喜劇ってまさに日本的価値観が凝縮されたものであり、女性は自ら幸せになる存在でなく男性に幸せに「してもらう」存在であり、子は親の好意を、それがどんなものであろうと受け入れなければならず、というね。
まー毎回そういうことに「……」と思わないようにして、ギャグとかだけに集中していたわけであるが、今回わざわざこうやって書いてるのは……ん〜、今回は、親の跡を継ぐかどうかで悩む男性が三人出てくるのだが、三人が三人とも最終的には継ぐことでハッピーエンド、という展開で。何で全員? そこまで親の意志を尊重するのは美徳なのか日本では? と思わざるを得ず。一人くらい、自分が自分の行きたい道を選ぶ=親をないがしろにすることではない、という価値観を提示してほしかった……。
まあ一応、全員、自分できちんと納得した上で家業を継ぐという決意をしていたので、いいっちゃいいのだろうが、どうも「……ほんとひとつの価値観しかよしとされないのね、この国って」と思えて、萎えた。
勿論、たかが新喜劇だし、これまでもそう思って面白いところだけフィルターにかけて受け入れてたワケだが、ちょっと意見を言ってみたくなった。
にしても、こんだけぐだぐだ言っていても、結局桑原和男(和子)の演技に泣かされてしまった……。さすが。