驚異的なバンド/世界は美しい

まずは何が言いたいって、先日行った名古屋タイトロープにおけるイベントで知ったSOUNDWITCHって大阪のバンドがよすぎる件ね。
アルバムずえんぶ(3枚)買ってきたんだけど、ともかくセカンドの「Grotesca」というのが驚異的。
インダストリアル、エレクトロニカEBM、このあたりが好きな人はもう必須だ。
バンド単位でいくと、ORGYに通じるものもある。
そして、個人的にはBUCK-TICKと同じ何かを感じたりもするw
 
つか、このバンドを聴いて、そしてB-Tと通じる何かを感じて判ったんだけど、ぱっと聴いた感じダークっぽい感じはあるのだが、しかし最終的に得る感じって、開放感なんだよね。
たぶんそのへんがORGYに通じてるんだと思うんだけど。
あ、で、だからさ、それで、あ、B-Tって閉塞感がない、開放感のバンドなんだ、と、今さら、ほんとに今さら気づいた、って話もしたかった。
 
まあB-Tはともかく、このSOUNDWITCH。
もうまじに驚異的にクオリティタカス。
女性ボーカルで、この人の声もメロディもまたいいんだ。
メロディは……ってか、ライヴのときは、ベースワークがあまりにわしの理想すぎて、
「ベースやらないけどここのベースの人に弟子入りしてえwwwww」
とか思ってたんだけど、歌のメロディもツボすぎてやばい。
 
あと、ギターのひとりの女性がたまに弾くフレーズってのが、かなり変態的に濃く音楽を聴いてないと絶対出てこねえぞww ってフレーズばかりでして、それもびっくらしました。
 
つか、もう全体的に、何つーかわしの脳内からこっそりデータを抽出して、
「あんさんこういうの好きでっしゃろ」
とわしの好きなものを全部混ぜ合わせたのか! というほどにもうストライクゾーンすぎて完全にわしは死亡です。
 
 
次。
さっきTHE WiLDHEARTSの「Chutzpah!」を買ってきたが、こおれもまた充実度すげえなww
世界は美しいのだ、ということを思い出させてくれるアルバムだ。
(そして、美しいことに感動することと、悲しみという感覚は、実はけっこう近いものであるということも気づかせてくれるアルバムだ。)
 
あ、で、さっき普段のブログにもちらっと書いたんだけど、6月に急遽マイケル・モンローとこのTHE WiLDHEARTSのジンジャーのインタビューの席にちんまりと鎮座する、というシチュエーションがあったわけだけどね。
(ほんとはちんまりではなくて場の流れでインタビューをすることになったのだがorz)
 
この話をいただいたときに、平日昼間だったのでどうしようと思ったのだけど、結局会社を早退して行くことにしたのは、マイケル・モンローもジンジャーも3月の震災後にいち早く日本のために動いてくれていたので、そのリスペクトを込めて、会社の仕事より彼らを選択したのだった。
 
震災後、マイケルはすぐに母国のフィンランドで友人のアーティストたちが出演するチャリティコンサートを開催し、また、ジンジャーは、来日キャンセルが相次ぐなか(もちろんキャンセルした人たちの、キャンセルという選択は選択で尊重する)、これまたいち早く(4月だったかな)日本にむしろわざわざ来てライヴをおこなった。
 
ジンジャーはだから、4月、6月、そして今、と、震災後3回来日していることになる。
おいらもうそれだけで何か胸いっぱいなんだ。
 
今回の来日は個人名義でアコースティックライヴってことで明日は名古屋公演なので(@アポロシアター)、また胸いっぱいにしてくるぜ。
 
つか、絶対に、絶対に、世界は捨てたもんじゃない。
何だかたまに、人間はただただ美しくて、欠点がいっぱいあってもふとしたときにただただ美しくて、だからこそ世界は美しいんだということを思い出す。
 
だから私はただもう音楽が好きで、そして、そうなんだ、今はもうはっきり言えるんだ、わしは人間が好きなのだ。
 
 
……とエキサイトしつつ、しかし、仕事せねば。
ってことで ノシ