The Day in Question@浜松

ネタバレなしでがんばろうかな。
 
今日はよかった。
ホールの音の関係か(たぶんクラシック向けのホールではないだろうか、あれは)、低音がこもり気味で、あまりシャープな演奏、という感じではなかったけど、でも、また観たいなあと思えるライヴを演ってくれた。
 
終盤、ある曲、ええと、アルバムだけ書くと「Six/Nine」のある曲だけど、アレンジは変えてなくて、昔と変らないアレンジだったのだが、何かまた、
「ああ、私はほんとずっとユータのベースばっか聴いてきたんだなあ、私の約20年はこのベースの音とともにあったのだなあ」
と思った。
これは前も思ったことがあるけど。
でも、今回は、例えば歌詞の内容とかはあまり意識せずに聴いてたのだが。
一時期は自分の人生にあった出来事、存在した人物に曲の内容を投影してその曲に没入する、という聴きかたをしていたんだけど、今はそういうのがなくなって、ユータにしたって、彼自身がどーのってより、私はとにかくB-Tではベースのリフやフレーズが好きで、今日感じたのは、出来事や人物は関係なく、意識と気持ちのすべてが「音」そのものに帰結していく感覚で、それは何と平和な感覚なのだろうと思った。
 
"Galaxy"も演っていたけど、これもいいな。
"Heaven"ではまた泣かされたしw
ほんと、"Rendezvous"からさ、前も書いたけど、苦悩の先にある風景を見せる音と歌詞だなあと感じる。
"Galaxy"もそうだと思う。
 
あっちゃんの歌詞は確かに内容も決っているし、使われる言葉も決っているけれど、今のところ彼はあれでいいのだと思う。
例えば彼は今「幸せ」を歌うことが増えていると思うのだけれども、でも彼の幸せの風景には必ず不安定さとか悲しみとか狂気が内在していて、(それは"Rendezvous"、"Heaven"、"Galaxy"の歌詞を読んで(聞いて)もらえば判ると思う)、最初は、幸せのなかに挿入されるそれらのネガなイメージの言葉の存在が、ちと理解できなかったりしたのだが、今は何となく、それは真理なのかも知れないと思う。
幸せはネガなものを内在させていて……と言ってもそれは幸せはいつか壊れる、という意味ではなく、たぶん、ネガなものを内在させているというのは美しさの条件だし、また、ネガなものが内在するということを認識している厳しさが、私に「真理」を思わせるのだと思う。
100%ポジな平和ソングとかラブソング的甘ったるさが彼の歌詞にあまりないのは、そういう理由なんだろうな。
 
以下ネタバレあり。
 
 
 
 
 
"Angelic Conversation"を演ったけど。
やっぱ今井くんの言語センスってすごいわ、ってか、あの人は真に天才だと思うよ、
「太古の風を首に巻いて」
とか
「目をつぶすメロディ」
とか、すごすぎるだろwww
今日、もうこれらの言葉がくるたびに、鳥肌たってしょうがなかったよ。
 
あと、"Illusion"が(涙)。
しかもアレンジはほとんど変っていなかった。
最後のベースのフレーズだけなかったくらいかな。
昔の曲って、今井くんはよくアレンジを変えるけれど、この曲は変えなかったってことは、彼的には当時のコード進行(笑)でよかったってことなのかw
基準がよく判らないw
 
まあともかく今は幸せだ。
武道館が楽しみ。