レズナーで遊ぶ

諸事情あって12/12ぶんのエントリも連続で投下。うりゃ!
 
初の試み、トレント・レズナーで遊ぶ。
 
この週末、この春の来日のとき、レズナーが言っていたことを思い出して。
「Year Zero」は現政権を批判しまくっていて、アメリカに帰ると僕ヤバイかも知れないから、日本に住もうと思うんだ、誰か、住まわせてくれないかな、カウチに寝せてくれればOKだから。
というようなことを言っていたんだが。
(これはステージに英語の判る日本人スタッフを連れてきて、訳してもらっていた。)
 
これまじに言っていたら笑えるなと思った。
ライヴ@大阪後、バックステージでえらく慌ててるレズナー。
レコード会社の担当氏がどうしたのと訊くと、客の中に僕を狙ってるCIAエージェントがいた! とか言ってる。
ホテルに戻るのはヤバイ、どうにかしてくれとか言うから、担当氏、ツアーに同行していた上司に「何か妄想ぬかしてますが」と相談すると、「おまへの実家は大阪ぢやないか、泊まらせてやれ」とか言われる。
「上司さん、おれはそういう冗談好きじゃないんです」と言ってると、ツアースタッフが「レズナーさんに会いたいゆう人が来てますが」と呼びにくる。
レズナー、すわCIAの刺客だと騒いで逃げようとする、担当氏は半信半疑ながら世界のレズナーを日本で殺されてはかなわんと、仕方なく人のはけたフロア側に抜けてレズナーを誘導、脱出に成功、どこに行ったらいいか判らんので、結局実家につれてくことに。
 
困り顔の両親、「けとう、けとうが来た」と騒ぐじーさんばーさん(こんな老人いまどき……いるかも知れないw)、しかしレズナーは唯一覚えた大阪語、「おおきに」を連発、何となく場の空気をなごませる。
また、ばーさんに向かって、「僕のグランマにそっくりだ」とか言って涙流す(レズナーは祖母に育てられたらしい)、担当氏、「アメリカ人と日本人で似てるわけないがな!」と大阪弁に戻ってつっこむ。
 
担当氏が上京するまで使ってた部屋で仕方なく雑魚寝するか、とか担当氏が思っていると、レズナーが、
「いや〜、バンドメンバーがいないのがこんなに快適とわね〜」
とか言い出す、
「アーロン(ギター)のうざさは筆舌に尽くしがたいよ、オーディションに来て、『僕を加入させたらライヴの勢いが5割増しです』とかあんまりひつこく言うから入れてみたんだけど、まあ確かに演奏はいいとしよう、しかし、ライヴが終るたびに、『今日は何割増しでしたか?』と訊いてくるわけだ、毎回毎回、欠かすことなくだよ、おかげでスーパーなんかで『○%増量!』とうたってある菓子を見るだけで殺意がわくようになったんだよね〜。
「ジョーディー(ベース)は今いちテンションが低いんだよね、僕ががんばって冗談言うとするじゃん? でも何か、一回ずつため息ついてから、『はいはい、面白いね』という感じなんだ、面白いならもっと素直になればいいのにね。
「ジョシュ(ドラム)はもっとテンション低いよ、ってか、ドラム以外のことは一切やらないんだ、まあドラマーとして雇ったから当たり前と言えば当たり前なんだけど、でも、例えば僕が、またがんばってジョーク言うとするじゃんね、そうすると、『これに同調して笑う代金も請求書に入れておきますから』と言ってしか笑わないんだよ、まあ雇われドラマーなんてそんなもんだよね」
担当氏が、
「あの〜、ひょっとして彼らからの逃避のためにおれを利用したりなんてことわ……」
とスローにつっこむと、レズナー、
「ああ! 窓の外にCIAエージェントが!」
「ここ二階だっての」
冷静に返す担当氏、しかしそこに、
「外から二階にのぼるくらいできなくてエージェントがつとまるか!」
となぜか外から声が!
(つづく)
 
こんなレズナーやだな〜。
キーボードの人は名前忘れちゃったから話に出さなかった。
 
(一部仮名遣いがおかしいのは仕様です。)