SMASH THE BRAINレコ発

9/16は名古屋大須のOYSというハコにて行われた、大阪のSMASH THE BRAINのレコ発に行ってきた。
 
SMASH THE BRAINの音楽のタイプは、メロデスだけどベースにあるのがハードコアという感じがする。
CDで聴いたら普通にメロデスだけど(注・まだ一回しか聴いてないのでその時点での印象)、ライヴはメロデスとは違うよねえ??と思いますた。
何でかなあ。ギターで泣かせようというあざとさがないからかなあ。
(いや、あざといのはあざといのでいいんですよ、SOILWORKなんかにはそれを求めてるから。)
 
去年初めて観る前に、知り合いから
「ファーストが名盤です」
と聞いてたのだが、今回最後に演った曲が非常によかった、と思ったらそれはファーストからであった。
しかし、この「よかった」とは、
「メタル好きだからここでこういうギター来ると熱くなっちゃうだよね」
とか
「メタル好きだからここでこう盛り上がったあとに疾走されるとぐっとくるんだよね」
とかそういう理由ではなくて、バンドから何かが非常に伝わってきたからよかった、という意味だ。
そして、その「何か」が何なのかは言葉では表せないけどもね、という。
メタルやってる人だったら、多分
「こういうフレーズ出せばとりあえずメタル好きは落とせる」
とか、そういうツボってのは判ってるとは思うんだけど、そこでの勝負ではなかったんだね、演ってる側の思いがそのまま観てる側に伝わるという、そこでの勝負だった。
特に、前面にいるボーカルだけど、デス声なので歌詞は一言も聞き取れないけど、絶望、悲しみといったものが感じられるんだよね、彼から。
全身で表現できるタイプの歌い手の一人だと思った。
 
ひとつ残念だったのは、時間が短かったこと。1曲が長いので曲数は少ないのはしょうがないが、もう1曲ほしかった。
 
 
SMASH THE BRAINの前は名古屋のDEAFLOCKで、久々に観たけど、やはり実力のあるバンドだと思う。
曲も、ヘンなリフが中心で、よい。
(ヘンなリフが好きなのはわしの個人的仕様ですw)
ボ−カルも、ああいうブルータル系の声を出してもカッコイイ声と言いますか、ある意味「主役をよくやる声優系の声」と言うか、なかなかそういう人はいないし。
 
だからこそ、観てた人が少なかったのは残念。
って最近自分も行ってなかったけど、多分原因は彼らが図々しくないからではないでしょうか。強引ではないと言うか。
人間関係では図々しかったり強引なのはよくないけど、バンドは図々しくて強引なくらいな方がよい。
もちろんそれで客に鬱陶しがられない「空気読み」の技術は必要だけど。
ライヴでも、音楽性以前に客をつかんじゃうバンドというのは、ある意味強引なんだよね、客が「どんなバンドだろ?」と思ってるうちに自分たちの方に引っ張ってっちゃうという。
(やはり一番判りやすい例はかつてのSUNS OWLだろう。)
 
そんな感じで、DEAFLOCKは、ライヴにも、もうひとつ強引さがほしい。
メンバーが楽しんでる感じは伝わってくるので(特にギタリスト)、そこに客も引っ張り込んじゃうという、そういうものを求む。
いや、音楽性からいくと、楽しさよりもやっぱカッコよさで引っ張ってったほうがいいのかな〜。
ってなぜわしが悩んでいるのかw