夜と音楽

おととい、寝るまでずっとBUCK-TICKの「十三階は月光」を聴いていた。
翌日目覚め、数日後にはB-Tの豊橋公演に行かねばならぬからして、さらに予習をせな、と思ったのであるが、即座に、「いや、あのアルバムは朝からは聴けないな」と思い直したのである。
それは怖いからとかそういうことではなく、ただ単に太陽があの音楽には相応しくないと思ったのであるが、さらに太陽が相応しくない理由は、あのアルバムを「江戸川乱歩みたいだ」と言っていた人がいたこととつながっている。あのアルバムは、夜の闇の中でしか存在することのできない童話のようなのである。夜には見えたものが、朝になると見えなくなる。そういう種類の音楽だ。
  
そう思ったとき、逆に夜聴いてはいけない音楽があることを思い出した。以前、貸してもらったDOOMの「Human Noise」を夜に聴き始めて、これはヤバイと思った。つーか怖かった。夜に聴いたら絶対精神的に何らかの影響がある、そう直感したため、やめた。同様の怖さはJURASSIC JADEにもあり、以上のことを考えたとき、夜というのはある種の音楽に大変作用するものであると、あらためて発見したのである。って最近の「である」語尾って誰の影響なんだろ。