ライヴの合間に読書

kreutzer2005-02-17

わしはたいがい1人でライヴに行くのだが、何バンドが出るとき、次のバンドが出るまでの仕込みの間、本を読むことにしている。
しかし、わしみたいな人間は音楽好きの1%に満たないのだろう、今だかつて、ライヴ会場で読書をしている人を見たことがない。あ、ライヴ中に何かメモってる人はいた、BUCK-TICKんとき(セットリストのメモ? 友人は「詩をしたためてるんだよ」とゆうてたがw)。
でもさー、仲間と来ているならともかく、1人で来てる人は、バンドとバンドの合間、何やってるんだろう。配られたチラシを読む? まーそりゃそうだろうが、4バンド目が出る前頃にはそれも終えて、大変手持ち無沙汰だと思うのだが。
先日のExtreme the Dojo Vol.12で、隣にいたリーマンの人がやはり1人で来ていたのだが、終始突っ立ったままであった。あっちはあっちで、
「何コイツライヴ会場で本読んでんの、プ」
とわしに対して思ってたと思うが、こっちはこっちで、
「……死ぬほど退屈じゃないですか?」
と訊きたくなった。
これは、多分、アレだな、隣のリーマン氏は、この日のSEはSLAYERの「Reign in Blood」、ずうっと「Reign in Blood」、ってことで、最初は
「やっぱSLAYERだぜ!!!」
と心の中ヘドバンしてたのだろうが、EVERYTIME I DIE終ってもSLAYER、AS I LAY DYING終ってもSLAYER、SHADOWS FALL終ってもSLAYER、って状況に、
「……これはひょっとして、飽きるほどSLAYERを聴かせ、ヘヴィロックファンからSLAYERへの興味を失わせる作戦か?」
とか、
「SLAYER、uzeeeeeee」
とか、そういうモノローグを頭の中で展開していたのではないだろうか(わしがそうだった、ってのは内緒。あ、違う、嘘)。
あるいは、SHADOWS FALLがジャズバンドだったら……とか、HATEBREEDが終始笑顔で演奏したら……とか、有り得ないことを想像して楽しんでいたのかも知れない。
いや、やはり、そうではなく、EVERYTIME I DIEのKiethがMCで、
「今日おれは1108号室に泊ってるんだ、みんな呑みにこいよ!」
とかアホ極まりないことを言ってしまったばかりに、
「なにが『呑みにこいよ』だ……ほんとはおねーちゃん限定の呼びかけのくせに……もしほんとに野郎どもが来たら『ちっ』って舌うちするくせに……だからイイ男は嫌いだ……ああ嫌いだ……どのホテルだろう、嫌がらせに行ってやろうか」
と考えていたんだと思う。
 
他人の妄想を妄想するのは楽しいですね。