理屈じゃねえんだけど言葉で説明してくしかねえじゃん

昨日の「日本のヘヴィロックシーン何とかしてえんだよオフ(毎回名前違う)」にて印象的だった一場面てのは、SUNS OWLというバンドの、異常なまでの勢いについて話してたときだ。
わしは人に「SLAYER好きだったらSUNSゼッタイ好きですよ」と言われて先に音源を聴き、その後ライヴを観たクチなのだが、オフ参加者の一人、Mさんが
「自分は音源買うまでに1年くらいかかってる。先にライヴを何度も観て、ってSUNS目当てじゃなくて自分が観に行くライヴにいつも何かSUNSが出てたんだけど。最初は曲も全然自分の中に入ってこなくて、でもみんな暴れ方がすごくて、このバンドは何なんだろうと思ってた。で、だんだん曲も覚えて、気付いたらCDを買っていた」

という話をした。
で、わしはふと思い出したわけですよ。わしが最初に「コイツらに何とか音楽一本でやってってもらいてえ」って思ったのはSUNSだったし、正直色々とバンド周辺の話は以前から聞いていたので、「それでもなお続けようとするって、その根性は一体どこから?」と思ってたことも思い出して。
で、
「一体彼らのあの勢いつーか根性つーか気合つーか、あれって一体何なんでしょうね? 他のバンドも同じくらいの気合の人いるかも知れないけど、とりあえずSUNSは異常でしょう?」
とゆうたらMさんが肯いていた。
そしたら、同席していたBOLD FAT MISSILEのkumaさんが、わしの発言を受けてか受けずか判らなかったけど、「理屈じゃない」という一言を。
確かに、説明できないだろう。SUNSの人たちに、「何でそこまで自分の全てかけてやりますか?」と訊いたとこで、「やりたいから」「好きだから」「これしかできないから」という答えしか返ってこないだろうし、ミュージシャンはそれでいいと思う。kumaさんも、
「ミュージシャンはとにかくカッコイイことやってればいいんですよ」
と。理想の姿、あるべき姿はそこだろう(だからこそレコード会社とかに利益を持っていかれる構図ができてしまったのだろうが。ってそこはkumaさん始め、賢いミュージシャンたちはみんな判ってるので大丈夫)。
で、自分は、「ああ、そうだよな」と。自分は「どうして?」と考えるのが好きです。どうしても背後にある理由とか理屈が知りたい。でも、「どうしてそこまでして音楽やるの?」なんてのは理屈じゃないってのは当り前で。
けどさ。今朝目覚めてふっと思ったのって、理屈じゃなかろうが、わしは言葉使って説明してくしかないんだと。わしは雑誌の人間じゃないけど、音楽をネタに文章書いてる人って、究極そこでしょ。音楽っていう、言葉にできないこと、それをやる人間の言葉にできないところ、それをいかに言葉にして聴き手に伝えてくか。それが音楽ライターの仕事じゃないスか。
確かに、自分は音楽ライターじゃないけど。どうしても言葉の世界に住んでるから、何かと言葉にしたくなる。これはもう性質だからしょうがない。
昨日は、自分に何ができるかはまだ見えてないと書いたけど、今はおぼろげに見えてます。それをやる決心はまだできないだろうし、さらに紆余曲折しないと人に話すこともないだろうけど、とりあえず、言葉の世界に住んでる人間だから、そうやってやっていきます。そのクセレビューとかライヴレポとか超苦手だったりするし、知識もなさすぎるし、日本語のレベルも低いし……とか言ってるなら、もう何か先に目標決めたほうがいいような気がしてきた。
昨日も、「明確な目標なくしては結果は出せない」という話が何度も出た。自分も、昨日upしたSUNS OWL復活に寄せる文章で、「意志を持ち続けること」について書いたし、あれは自分が実際10何年って、「自分は文章で音楽と関わる」と思い続けてたから書けたことだったんだけど、そろそろ、明確に自分に何できるかって目標掲げる時期かもなー。「意志を持ち続けた」と言ったって、かなり運に恵まれてここまできたから。でも逆に、それも必然だったのかなという気もするし。10年前にやりたかったことは、日本の音楽シーンに首つっこむことで実現できたわけだしね。
長いので休む。