「スキャンダル」

友人が、「いやらしそうだから観たい」とのたまったので、共に行ったらあなた、純愛ものでしたよ。
細かいことは書かないけど、登場人物それぞれいい加減だったり依怙地だったり意地悪だったりして、最終的には意地悪な人のせいでみんな不幸になるワケで、「人を操ろうとしちゃいかんよ」とか思いつつも、もう何か、恋愛に関しては、どんな立場のどんな考えの人のすることだろうと、「まあそれもありだな」と思えるようになってしまった。前は「あいつは許せん!」みたいなことをよくゆうてたが、今は、それぞれに事情があり、自分の行いが過ちだと気付かず色々やってしまうもので、自分が間違ってたと気付くことでしか得られない教訓ってのが必ずあるなとか思うようになった。
韓国語って響きが好きじゃなかったんだけど、2時間ずっと聞いてたらだんだん心地よくなってきた。でも登場人物全員公家なので、一般の韓国語とは話し方が違うのかも知れない。臆測。
にしても物語にはほんとよく人の死が登場するね。つーか、「世界の中心で愛を叫ぶ」とかは全然読む気にも映画観る気にもならない。みんなそんなに物語で泣きたいのだろうか?とか思う。泣くのはストレス発散になるから、そういう理由でみんな泣けるストーリーを欲しがってるのかも知れないが、物語で泣くってのはほんとお手軽なことってか、その物語が終れば、そこで終りだからね。自分の身の上に起ったら、多分そこから逃れることはできないから、その辛さにじわじわと侵食されつづけ、物語の中の悲劇とか死がくだらないものに見えてきたりする(今日の映画は違ったけど)。
けど、それは悪いことではなく、ほんと、そういう経験を通してでしか判らないことがあるのですよ、きっと。「侵食されつづける」と書いたけど、そうなってからでないと生れない何かとかもあって。で、そういうものがその人の魅力に変っていくのだろうと。
最近真面目なことばっか書いて著しく来訪者が減ってるので、そろそろアフォモードに戻ります。