RIAA・IFPI意見書

関連箇所のみ吟味したわけだが、ひどく硬直した意見だな、というのがその箇所全体から受ける印象。「CD売るためのプロモーションとかは全部レコ会社がやってるのに、並行輸入してる小売店とかってそれに便乗してるだけじゃん」みたいな。輸入盤から人気が出て日本盤発売、ってパターンは無視? みたいな。「並行輸入業者は文化に何も貢献しない」って、ほんと強い口調で書いてあった。危険だなあ。
一番焦点になるのは勿論、当初から引用されてる、「従ってこの法案の差別的適用に強く警告し、レコード会社で扱われる全てのアーティストに関して輸入権の適用を要求する」って箇所なんだが、そこに至る流れとして、「アジアからの還流防止って事情はよく判ったけど、全く同じロジックが、日本にいる海外企業にもあてはまるわけですよ」から、全並行輸入盤に適用しるゴルア、になってるんだな。おかしくないか? 誰かこの点指摘してくれないかなあ。おかしいってのは判るんだけど、つきつめて考えると、正しい気もするし。でもおかしいと思うし。
法律制定、そして政治、そして経営は、こうして庶民が「???」なうちに勢いで押し通したりするものなのですね。ってことだけはよく判った。

20:08追記:完全正確な訳は必要ないというスタンス、そして大筋の主張が理解できればいいというスタンスで訳したのは事実なんだが、「なんだこの文章」とか言われると、一瞬「え、わしの文章?」と思ってへこむ。批判してる人の意見をよく読むと、わしの翻訳に対してでなくRIAAの意見に対しての文句なんだと判るが、何分小心者なもので。