何だか

考えれば考えるほど、どうしてレコード会社が客と対立したいのかが判らない。
実はうちの両親は自営業をやっていて、自分はたまに手伝うのだが、アフォな質問とか言いがかりとか言ってくる客はかなり多く、ハラん中では「客=警戒すべき存在」という認識でいます、正直なとこ(大多数の店員さんはそう思ってないと思う、とちゃんと書いておきます、まそれだけわし腹黒いんだけど)。
けど、そういうアフォを封じる手を考えようとか、目に見えてアフォ扱いしようとか、そういう風に思わないんだよね、機嫌は損ねさせたくないからね。どれだけムカつく存在だろうと、最終的には金落としてくれる存在だから。
って誰にでも判る理屈の上に客商売ってのは成り立っていて、レコード会社ももの売ってる限り客商売なんで、客を怒らせていいことはないって判って……ることにしとこう、一応。
レコード会社はアーティストを人質に取って客に言うこと聞かせられるとか、そういう特殊事情は置いておいて、客と対立する道を選んだってのは、対立してこない客が実は多数存在してて、そういう人らに売ることを目標としてるからだろうなと思う。コアな音楽ファンは切り捨てられたわけですよ、レコ会社さまに。コアなファンほど音楽業界への不信感は強いしな。うるせーこと言ってくるから避ける、みたいな。
各所で取りざたされてるのは、先日のCCCDQUEENが、ドラマに使われただけで非常に売れたって例なんだけども、普段好きなバンドやアーティストがおらず、ドラマである曲をふと聴いて「すてきん」と買う人、あるいは周囲が持ってるから買わなきゃ、みたいな人は、音楽業界の黒さは何も知らないわけだし、この国の大多数はそういう系統の人だろうと。勝手な憶測ですが。もちろん、それがいけないわけじゃないんだけど。誰もが音楽に熱を入れてたら、それはそれで怪しい世界ですしな。
……ごめん、こう考えてくと、だんだんヤな結論に……。
今輸入盤規制に関して反対してるのはみんな音楽好きなワケだが、こういう人らはレコード会社が相手にしたくない人種であり、こういう人らがどれだけ声高くしたとこで、「うぜー」で終わり、という気がしてきた。そりゃ最終的に決議するのは議員だから議員がどういう考えを持つかにかかってるけど、音楽業界の意図としては、そんな感じなんじゃないかと。CCCDも、何も言わずに買う人を増殖するのが意図だからこそ、どれだけ音質とかにこだわる人が文句言ってもリリースし続けてるんだろうし。
あと、自分が小指つっこんでる音楽業界と今後どう関わっていくかは、また新しい考えに変ったんで、そのうち書くかも。