American Hardcore

「American Hardcore/The History of American Punk Rock 1980-1986」というDVDを衝動買い。

アメリカン・ハードコア [DVD]

アメリカン・ハードコア [DVD]

80年代初頭の西海岸ハードコアってのはSLAYERのルーツのひとつでもあるため、昔からちょくちょく気になって関連バンドのCDや関連本を買ったりしていた。
(本は買って読んでないwww)
んだが、やっぱ映像の力ってのは圧倒的だね。
 
このDVDは昨日たまたま入ったCD屋で見つけたんだが、ちょうど、80年代のアメリカについて考えていたところで、そのヒントが、かなりこのDVDで見つけられた。
 
シンプルに言うと、80年代のアメリカは浮かれていたのではないか? という疑問を持っていて、若者の閉塞感in the USは90年代になって現れ、それがグランジムーヴメントを起こした、という理解でこれまで生きてきたんだが、このDVDで、80年代から閉塞感はあったのだろうと判った。
が、80年代の閉塞感と90年代の閉塞感は、何が違うのだろうね?
 
まあそれはともかく、DVDの内容は、すごいよ。ハードコアは門外漢なので何となくしかすごさは判らないんだが、それでも、イアン・マッケイが"Guilty of being White"について
「反人種差別の曲なのに、書いた15年後にネオナチに白人擁護の曲と曲解されるなんて、誰が想像するかよ」
と吼えるのを見て、
「す、SLAYERが「Undisputed Attitude」であの曲をいじくった件についてもお怒りでしたね、ま、まさかSLAYERについてもそのうちこのDVD内でお怒りになられるなんてことは……」
とガクブルしたり、YDIというバンドの黒人シンガーがハジケすぎていて目が釘付けになったり、メタラーでも楽しめる。
(よく判らない紹介だな。)
 
80年代の閉塞感についての話に戻るけど。
昨日名前を出したんで、二日連続では名前を出したくないんだがw、SLAYERのジェフ・ハネマンはこの西海岸ハードコアシーンの住人のひとりで、当時について語っているインタビューで、
「退屈さってのが速い音楽にハマる理由としては大きかった。俺がつるんでた連中はみんな、必要なものは全部持ってたよ、教育、住むところ、着るもの、小遣い、愛情、食事----けど、欲しいものを総て持ってたわけじゃない。俺たちの家は金持ちじゃなかった、普通の中流階級の出で、退屈してたんだ」
と言っている。
DVDでは、ADOLESCENTSのトニー・カデナが、
オレンジ・カウンティにいる自分という存在を消し去りたくて、アルバムを作ってた」
と言っている。
(ハネマンもLAの隣のオレンジ・カウンティ育ち。)

……あー、何か話がでかくなりそうだ。
今日はこのへんで退散します。
 
ちなみにハネマンのインタビューのフル版はこちら
http://homepage3.nifty.com/kreutzer/TA_Jeff_Undisputed.htm
 

追記
 
ダフ・マッケイガンやフィル・アンセルモやフリーも(ちょっと)登場するんだけど、アンセルモはヤバすぎw いや、真面目な話、早く違法物からは足を洗おうよ、と言いたくなるほどのstonedなしゃべりかた……いや、眠かっただけかも知れんけど。