MEGADETH@Zepp名古屋

今年は間違いなくライヴ本数過去最多だ。
日曜、前日のOUTRAGEから帰ってきて、「今週は確かMEGADETHがあったような……」と思ってチケ見たら月曜で、「ちょwww」と。
 
 
MEGADETH、なかなか、よかったです。
自分としてちょっと物足りなかったのは、演奏が丸かったからかな〜。うまさとか貫禄はもちろんあったけど……まあいくらムスとは言えそろそろ50手前になる人に丸さ以外のものを期待してもしょうがねえかな。
 
とは思うんだけど、って今日は全然苦言呈するつもりなかったんだけどな〜、まあ、書くとすると。
新作の「United Abomination」は、1曲目"Sleepwalker"はまさに自分がMEGADETHに求めてるものなんだよね。
ところが、往年のリフのヤバさが戻った、と思ったこの曲さえ、途中メロウな展開がある。
昨日観てて、それってやっぱ「Rust in Peace」からのもので、マーティー・フリードマン要素のはずなんだよ。
例えば、その後よく出てくるようになった、ソロでギター2本が3度でハモるとかさ。それが「カッコイイ」方向じゃなくて「メロウ」な方向にいっちゃうようになったのは、マーティー要素なんだよね。
で、ムス自身も、マーティー要素を、正直気に入らなかったとその後否定してたような気がするのだけれども、なぜか今作る曲にもメロウな要素が出てくるんだよね。
 
これはもちろん、ただ単に好みの問題であって、「だからMEGADETHはもうだめだな」という意味じゃ全然ないんです、ただ、私は、「Countdown to Extinction」までもかなり好きだけど、ハイライトは「So Far, So Good...So What?」な人だからね。そんな感性なので、MEGADETHに求めるのは依然として「尖り」なんだよね、ということなだけで。
(言うまでもなく「So Far……」の尖り具合は異常。)
 
と思ったことをそのまま書いてしまいましたが、それより、やっぱバックドロップに映える「MEGADETH」のロゴに、去年と同じく、さまざまな、ほんとにさまざまな困難があった中、ムスはよく続けてくれたなあと、そういう感慨を感じ、そして、そういう感慨が、今の自分にとって、MEGADETHへの思いのメインだな。
 
 
こっからやっとライヴの模様が判る話。
セトリはおぼろげにしか覚えていないが、オープナーは"Sleepwalker"で、そのまま"Take No Prisoners"へ。この流れは完璧だとさえ思いましたよ。
昔の曲は、大体おなじみな曲だったが、SLAYERサイト掲示板でも報告いただいたように、意外なところで"Ashes in Your Mouth"がサルベージされていたw 貴重でよかったと思う。
 
ライヴ途中、ギタリストたちはギターを替えるため、当然袖に引っ込むことが多かったが、彼らがいないあいだに、
ドラムだけ

ベース乗る

ギタリスト出てきて曲が本格的に始まる
というパターンが"Trust"と"Peace Sells"で見られ、何かそれが気に入った。
 
アンコールは、東京で初めて披露し、名古屋で2回目という新曲で始まって、そのあとよく覚えていないが、ムスがメンバー紹介し、自分の紹介では"You know my name, ""Holy Wars""!"、で、ライヴが終わりますた。
思うに、"Holy Wars"みたいな曲が1曲あれば、バンドは語り継がれるに値すると思うんです、しかし、そういう曲が複数あるってのが、ほんとにすごいバンドの条件なんだよね〜。と思った。
 
去年のLoud Parkではほとんどステージは見えなかったんだが、今回それなりにいい席で、久々にじっくりムスの姿を見守ることができた。
あの髪とリストバンド、フライングV、そのネックヘッドに、Jacksonのあのロゴがあったなら、もっとじーんとしたかもなあ。
(昨日のギターがどこのかは知らない、Jacksonかも知らんが、往年のあのロゴはなかったもので。)
 
最後は、"You've been great, we've been MEGADETH!"という言葉で締め、「おお、今でもこれ言ってるのか」と感激した。
 
 
で、帰宅して。
以前から、うちのニート(mp3プレイヤ)の、選曲におけるがんばりぶりはここでも書いているけど、昨日は、"Set the World Afire"を流しやがってくれました。
「何だかんだ言って、一番聴きたかったのはこれだよね、姉さん!」
とでも言いたかったらしい、ニートは。
まあ、そうなんだけど。"Liar"をライヴで聴くという目標も達成されなかったけど。
いいんだよ、サンディエゴの山火事で家がヤバイなか、ツアーをやめることなく来てくれたんだからよ、ムスは。