Toxicity/SYSTEM OF A DOWN

SOAD_Toxicity

やはり実際の投稿日は2/20。
大分前に買ったが感想書いてないシリーズ。
SYSTEM OF A DOWNって、ファースト出たとき、SLAYERが絶賛してたってのもあってすぐ買ったんだけど、ずえんずえん良さが判りませんでした。
けど、その後サントラとかで聴く彼らの曲は気に入っていたので、期待してたのだが、はっきり言って、この作品は、「これまでこれを聴いてなかったことで、うるせー音楽人生損してた」と言い切れるほどの作品ですね。
ってまあ、この作品とこのバンドの素晴らしさは各所で語りつくされているので今さらわしが言うこともないので、好き勝手書く。
   
たまに、「このバンドってヘヴィである必要あんの?」って思うバンドがあるんだが、このバンドは……確かにブルータリティとリジディティ(うまく日本語にできないが、ある意味の頑固さ、頑強さ、何ものにも揺るがない感じ)の表現には彼らのヘヴィさって不可欠なんだけどもさ。このバンドの芯にあるものって、人種、信条、文化、言語にかかわらず、人間総ての中心、あるいは奥底にあるもの、言葉とは関係ない部分に訴えかけるもので、そういう意味で以前、「真にユニヴァーサルな音」と書いたのだけど。
このバンドの核が訴えかける場所ってのは、ある意味「郷愁」とも言えるもので、たまに垣間見せる中東風味も、異国のものって感じでなく、理由は判らんが「懐かしさ」を感じる。
   
ってワケ判らんことは置いておいて、「Toxicity」を聴いたってのは、自分にとっては事件と言ってもよかった。それまで自覚してなかった部分を揺り動かされた。だから、最初ワケ判らんかったんですよ、"Chop Suey!"、"Atwa"、"Aerials"とか聴いたとき、ワケ判らんけど涙が出た、こりゃ一体なんだ、と思ったワケです。普段意識していない、奥底にあって普段は軽視されている自分の中の何かが主張を始めた、ってかその主張がやっと聞えた、という感じだった。
で、色々考えたのち、↑で書いた、「真にユニヴァーサルな音」って結論に至ったワケだけども。
一番ワケも判らず泣けたのは、最後の最後に入ってる、"Arto"(CDには曲名はクレジットはされていないが)で、調べたら、実際にアルメニアで葬式のときに演奏される形態の音楽らしいです。
もちろん、意味不明の歌詞とかユーモラスさも彼らの重要な持ち味だけれど、あまりに衝撃だったよ、この作品はさ。ユーモラスさに目が向くのは、もうちょっと先になりそうれす。
(新音源通算10枚目)