危険な音楽

kreutzer2005-01-02

JURASSIC JADEの「Left Eye」だが。聴き続けてるわけじゃない、ってのは、聴き続けるには危険すぎるからだ。脳にも直接入ってくるけど、それより、ハラに直接入ってくる要素がヤバイ。ってのは、ハラってのは情動と直結であり、そこを揺さぶられてしまうと、平静ではいられなくなるからだ。
ギターの不協和音は脳に直接入ってくる、けど、ベースの音がな。ハラに直接きて、危険なんですよ。自分は弦楽器や音楽理論のことは判らないのだが、何かボトムじゃなく、和音のボトムからふたつめくらいの音を支えてたり、ベースってパートの本来の役目なんかとは完全に無縁に水面に顔出したり、そんな感じなんだよ。
まえ、LAMB OF GODを危険な音楽とどっかで書いた覚えがあるんだけど、この「Left Eye」の方が、言い方悪いけど救いようのない危険さを持ってる気がする。LAMB OF GODって、何だかんだでゴージャスでしょ、やっぱそのへんがアメリカのバンドたるゆえんで、ゴージャスさってのは、安心感につながるからね、判りやすいって理由で。ハリウッド映画が判りやすいのもそういう理由のときが多い気がする。けど、JURASSIC JADEのこの作品は、ゼッタイに広いところに出ていかなくてひたすら聴き手の内面に作用してくるから。
で、歌詞が。頭脳でなくハラに訴えかけてくるよ、心についた傷から血のかわりに流れ出した言葉、そんな感じだから。