ヘンな映画鑑賞会

をたまに友人の鳥肌さん(仮名)と行う。
昨日は、おととしから観たがっていた「けものがれ俺らの猿と」と、彼女が「やらしそうだから」と借りてきた「少女」いう奥田えいじ主演/監督のやつを観た。
「けものがれ〜」は、やっぱ町田康(原作)のアタマを疑ったなー、やっぱおかしいよ、あの人。だから尊敬してんだけど。
で、やっぱ鳥肌実。友人の仮名が「鳥肌」になってるのはもちろん彼女が鳥肌実氏のファンだからなのだが、怖すぎる。夜の山道で迷ってた永瀬正敏を助けて自宅に連れていくのだが、永瀬が「佐志です」と自己紹介してから、鳥肌氏は「佐志さー」「佐志さー」と親しげに繰り返す。こういうヤツ気持ち悪い。で、永瀬が始発まで泊っていくことになったら俄然喜び、「バーベキューやろ、バーベキュー。で、そのあと、俳句ね」
俳句。町田先生にしかねえよ、この発想はよ。原作まだ読んでないんだけど、どーなってんだろ。
あと、DRAGON ASHの人が特別出演してたよ。「こういう若者、バンド界隈によくいるわー」と思ってたらやっぱミュージシャンかよ。って彼の顔を知らないわしってのもどうなんだ。

「少女」は、瀬戸市が舞台の話なのだが、確か春日井出身の奥田えいじ、尾張弁は完璧だね。
にしてもやらしーゆうか、何だろ。母子で同じ男取り合うなよ、みたいな。つーか奥田えいじ、自らモテて困る男の役やるなよ、と。
ある程度……風情はあったのだが……ってか個人的には彫り師の室田日出男のひとり勝ちかな。やっぱサイコーっす。
あと島田雅彦が一瞬出てたよ。先生役で。で、途中、「何でここでフランス語の歌が……」って場面がふたつあったのだが、鳥肌さんと、
「きっと、島田雅彦が、『奥田くん、ここはこの歌がいいんじゃないかな』とか余計なお世話を……」
とかゆうてた。だってお節介そうなんだもん。